下に行くほど、古くなります。

2000年 6月

 

28日(水)

ダンガンレーサー その2

 ダンガンレーサーが店頭に並んで、10日あまりが経ちました。
 おかげさまで、当店では好調な売れ行きをしているのですが、喜んでばかりもいられません。
 まず、お買い上げいただく方が、大人の方がほとんどです。肝心の子供達にはまだ余り知名度が上がっていないのか、ほとんど買っていただいていません。先日も、小学生が来たときに走行させて見せたのですが、『うわー。すごい!おもしろい!カッコイイ!』などの言葉を連発しているので、『やってみない?』と言ったところ、『おもしろそうやし、かっこいいけど、誰もしていないからいらない』との答えが返ってきて、ショックでした。
 自分が、おもしろい、楽しそうと思っても、他人と同じでないとその感情すら抑えてしまうのかと思い、なんでもかんでも横並びのつまらなさみたいなものを覚えると同時に、この子達に独自性や創造性を養って欲しいなと思いました。
 ミニ四駆の時もそうでしたが、今度のダンガンレーサーも物を作り、工夫する楽しさ、思い通りにならない難しさ、レースに勝つ喜びと、負ける悔しさなど、いろいろな物を子供達に与えると思います。

 全国のここを読んでるモデラーの皆さん。
 ダンガンレーサーが売れるとタミヤの元気が出てきます。
 タミヤが元気が出ると、スケールモデルの開発にも力が入ります。
 タミヤが元気が出ると、他のメーカーも元気が出ます。
 そこで、皆さんのまわりにいる、子供達にダンガンレーサーをお奨めください。
 そして、皆さんのまわりにモデラー予備軍を、ダンガンレーサーをきっかけに増やしてください。

 先ほど、テレビ和歌山の人が来て、ダンガンレーサーを番組で取り上げてもらうことになりました。
 しかも、いくつかの番組で、いろいろと方法を考え様々な形で皆さんにご紹介していきます。
 地元だけの放送になりますが、オンエアーの際はお知らせしますので、是非ご覧ください。

 ダンガンレーサーのページ に新しい画像を追加しています。是非ご覧ください。

23日(金)

もう!まいったなぁ。
 ひさしぶりに、アセリました。

 いつものように電話が鳴ったのですが、他の用事をしていたので珠ちゃんが電話をとったところ、T社からと言うことで、いつものように営業部員の誰かだろうと思い、電話を交代して、いつものように軽口を叩いて、イヤミ口調なくらい丁寧に『毎度ありがとうございます』と言ったところ、相手も丁寧に『いつもありがとうございます。』
 ここで、私のバカが出ます。ん?コイツ、おちょくってわざと丁寧に言ってるなと思いつつ、この声、聞いたことはあるけど、いつものアイツではないし、コイツでもないし、とよく電話をしてきたり、今まで親しくつきあっている営業の人の顔を次々と思い浮かべるのですが、一致しません。しかし、この声は確かによく聞く声なんです。
 『Dレー○ーの、売れ行きはどうですか?』まだ、相手を探っている私は『うーん。2,300個ってとこかな?』
 ここで、この声は?????。もしかして、、、、、、。

『Sさん?』『そうだよ。』

がーーーーーーーーーーーーん!

 声の主は、T社のS常務。
 ここでまだまだ失礼な私は、『なんでぇ? どうしたん?』って和歌山弁状態、友達状態が抜けていません。
 いまさら、つくろってももう遅い状態。
 こうなりゃ、居直って、そのままお話する事、約20分。

 電話のあとで、『だから、電話でおちょくったようなことばかり言ってるから。』と、珠ちゃんに叱られました。
 でも、いつもは誰か営業の人がまず電話してきて、『すみません。お待ちください。Sと変わります。』って前置きあったのに、いきなり電話して来るんだモン。
 まさか、と思うよーーーーーー。

 でも、ウチのホームページも見てるって行ってたし今回の件は許す!!!
 (って、失礼こいたのは私なのに、私が言っていいの?)
 それに、たぶん、私の子供の頃から知っているS常務だから、品のなさ、失礼の多いヤツ、常識のないヤツは、知ってるでしょう。
 『ネッ! Sさん!』

 S常務からの用件は、新製品の『ダン○ンR』をしっかり売れとのことでした。
 てな事で、皆さん、当店とS常務との約束を果たすため皆さんのご協力をお願いします。

みなさ〜〜〜〜ん!

タミヤ ダンガンレーサー! 
しっかり買ってーーーーーーーーーーーっ!!!!

 じょ〜〜む〜!とりあえず、今日はこれくらいでカンベンして!

 週明け早々に、問屋さんに発注して入荷日でケンカするくらい売れるように、がんばりま〜す。

 

18日(日)

ダンガンレーサー
 いよいよ、模型業界期待の新製品、『ダンガンレーサー』 が発売されました。
 模型業界期待とは言っても、すべての模型屋さんが期待しているわけではないと思いますが、少なくとも私はおおいに期待しているし、また、我々小売店はタミヤがせっかく投げてくれたサイを存分に転がして、タミヤのここまでの努力を無にしてはいけないと思っています。

 私は時々、『この商品は、ぜひ、お客様に買っていただきたい。』と、思う商品に出会います。
 たとえば、エアロベース というメーカーの商品には、今までの模型メーカーには無い新鮮な息吹と、その製品の緻密でありながら、誰にでも作れる配慮、を感じます。そこには製品の種類は違いますが、根底にタミヤ製品の持つ考え、主張をそのまま受け継いでいると思います。それは、この開発者がタミヤ出身で、そして今でもタミヤを愛しているからこそ、なしえているものと確信しています。
 皆さんも、一度、エアロベースの製品をおためしください。

 話は、それてしまいましたが、今回の『ダンガンレーサー』も、ぜひ一人でも多くの皆さんに手にしていただきたい製品の一つです。
 ご存じのように、ミニ四駆が一大ブームを起こしましたが、その持つ魅力とは何だったのでしょうか?
 模型屋の勝手な、ちょっとカッコ良く、屁理屈イッパイに解釈させていただけるなら、今の子供達は、テレビゲームに夢中になっています。彼らに言わせると、それはそれで、ゲームをクリアーするために、いろいろと工夫をして、頭を使って、そして苦労するらしいです。ところが、ゲームはあくまでゲーム製作者の意図するところにどれだけうまく乗るか、要するに、ゲーム製作者のひいたレールの上にうまく乗れば自然と結果は出てきます。
 つまり、はじめにゴールが用意されていて、そこにたどり着く、そして未知のものはなにもないと言えばいい過ぎでしょうか?

 ミニ四駆を他人より速く走らせるためには、いろいろな工夫が必要です。単純に、モーターの性能を上げればいいわけではありません。事実、良く工夫されている300円モーター搭載車と初めて作った人の800円モーター搭載車では、勝負にならないくらい300円モーター搭載車の方が早いのです。ところが、コースを走らせてレースをすると、コースから飛び出したり、部品がはずれてゴールできなかったりと、想定外のトラブルに巻き込まれます。
 この部品を付ければ、コースアウトしないだろうと思っても飛び出したり、逆にこれで効果があるの?と思っていると案外好結果が出たり、正に机上の計算どおりいかない楽しさがあり、苦労があります。
 そこには、重力、引力、摩擦などの自然界の目に見えない力、未知の力が作用するといっても過言ではないと思います。

 今回発売の『ダンガンレーサー』もそういった目に見えない力と、目に見える競争相手という二つの目標をクリアーしながら、競争して、楽しんでいただきます。
 もう一つ。これはミニ四駆の時もそうだったのですが、お父さんと子供さんが一緒に遊んで、時間を共有していただく。これも『ダンガンレーサー』が持つ魅力です。

 『ダンガンレーサー』は、始まったばかりの商品です。ミニ四駆の時もそうでしたが、お客様は、我々やメーカーの想定以上の進歩をさせていってくださいます。『ダンガンレーサー』も今後どのように発展していくのか、皆さんの創意工夫、技術力、そして、私たち模型業界の者の努力で、どんどん進歩を遂げて欲しいものです。

 まずは、皆さん、どうぞ『ダンガンレーサー』で、お子さまと一緒に遊んでください。

12日(月)

インターネット
 こんな事を今更のように書くのも変だとは思いますが、それでも書きたくなる事ってあります。
 その中の一つから、『インターネットはスゴイ』とつくづく思います。

 まず、実感したのは『店主』 のコーナーにある、私の米国在住の友人 とは、今もメールで連絡をとっていますがこれも、インターネットのおかげです。
 彼らが米国に帰国したあとは、クリスマスプレゼントの交換と、希に書く手紙くらいのやり取りだけになっていました。もし、そのままの状態が続いていれば関係は消滅とまで行かないまでも、あやふやな関係になっていたことは間違いないでしょう。ところが、インターネットでのメールのおかげで、最近は頻繁にメール交換をしています。しかも、辞書機能や翻訳機能を立ち上げながらメールを打つので、英文の手紙の割にふつうの手紙を書くことを思えば、楽に書けます。以前は、手紙を書く段になるとかまえてしまい、なかなか気がすすまなかったのが正直なところですが、メールになると数行の簡単なメールを繰り返し送れるので、比較的気が楽です。
 そのおかげで、以前のような親密な関係を取り戻すことが出来ました。
 最近では、私の息子も彼らにメールを送り、英語の勉強にもなっているようです。

 当ホームページの掲示板にも色々新しい方に書き込んでいただきますが、そんな中からお互いにリンクを張っていただいたり、メール交換をしていただいたり、新しい出会いが次々と生まれています。
 とっかかりが、顔を見ていない分、気安く相手の方と近づけるのがいいのでしょう。それまでは、全く知らなかった方とお知り合いになれて、場合によっては直接お会いできる、本当にスバラシイ出会いに感謝、感謝です。

 便利な道具は、便利であればあるほど、使い方を誤ったときに怖い道具になると思いますが、それでも、ほとんどの方はそう言ったことを充分理解した上で、正しい使い方を、凶器ではなく、道具として使っていると思います。極一部のつまらない使い方をする人たちのせいで、このすばらしい道具に偏見の目を向けられないことを願っています。

このすばらしい道具を考案された方には、感謝します。

ありがとう!

9日(金)

最近の若いモン
 よく使う言葉に、『最近の若いモンは、、、。』と言うのがあります。私はこのあとに、『スバラシイ!』と続けたいといつも思っています。
 悪く言う言葉を続けたがるようですが、私はそうは思っていないからです。
 例えば、最近の若いモンは常識がない、などという方をよく見かけますが、それなら、ご年配の方は常識があるのでしょうか?当店にも若い方、ご年配の方、色々いらっしゃいますが、若い方はよく『すみません』と言って私に言葉をかけてくれます。以前にも書きましたが、年輩の方は、いきなり『おいっ!おまえとこに○○、あるか?』『なかったら、どこに売ってるか、知らんか?』などといかにもえらそうに、命令口調で話しかけてくる方がいます。もちろん、若い方でも乱暴な方はいますし、ご年配の方でも紳士な方はたくさんいらっしゃいます。
 女子高生の援助交際でもそうです。よく、最近の女子高生はなにを考えてる、とお怒りの方がいますが、私には、最近のおっさんはなにを考えてんの?になります。だいたい、大人の方が分別という物、常識という物があるとされているのですから、まず、女子高生に誘われれば、断り、諭すべきでしょう。それに、いつ頃から援助交際や、少女売春などが横行するようになったのかは知りませんが、こんなお金の稼ぎ方をはじめに教えたのも大人でしょう。たぶん、はじめはどこかのおっさんが、少女に一晩つきあえばお小遣いをあげるよなどと言って近づいたのでしょう。とすれば、すべて原因は女子高生ではなく、大人の側にあると私は思ってしまいます。

 新聞の投書欄などを読んでいると中学生、高校生などでも、こちらが思わず勉強させられる立派な投書もあるし、そのまま社会面を広げると、相変わらず色々な事件が載っています。
 要するに、若いも、中年も、年寄りも関係ないのではないでしょうか。それぞれの個人の問題と思います。
 それどころか、私は若い人を見ていると、新しい事への挑戦、吸収力など羨ましくさえあります。

 あっ、そうか。 最近の若いモンは、、、と言う言葉、若い人への妬みの気持ちから出る言葉?
 

6日(火)

へんじは、『はい!』と元気よく!
 十日ほど前のことですが、気になって気になって仕方がないので、ここに書いてモヤモヤを飛ばそうっと。

 ちょっと、気になることがあってかかりつけのお医者様に行って来ました。結果は、マァ大丈夫でしょうとのことで安心はしているのですが、そんなことよりも気になったのは待合室での出来事です。

 もちろん、お医者様の待合室ですから、皆さん静かにされています。たまたま、子供の患者さんもいなかったので、聞こえてくるのは常連(?)のお年寄り通しの会話くらい。みなさん、静かに自分の順番を、お待ちになっています。
 やがて、看護婦さんの『○○さん。どうぞ。』『・・・・・・・。』
 先ほどの患者さんが終わって、再び看護婦さんの『××さん。どうぞ。』『・・・・・・・。』
 さらに患者さんが終わって、再び看護婦さんの『△△さん。どうぞ。』『・・・・・・・。』
 私の前に、6、7人くらいの患者さんがいましたが、どの人も無言で診察室に消えていきます。
 お薬をもらうときも、呼ばれても『・・・・・。』

 私は、以前から、この名前を呼ばれたときに返事をしないのはとっても、とっても気になっています。
 そういえば、以前に歯医者さんに行ったときも、ほとんどの方が返事をしません。
 銀行でもそうです。いつの頃から、返事を忘れたのでしょう。
 そういえば、ウチに来るお客様でも、買い物をされるときに一言もしゃべらない方がいます。
 黙って商品をカウンターに置いて、黙ってお金を払って、黙ってお釣りを受け取って、黙って商品を持って、黙って店を出ていきます。 まぁ、金さえ払ってくれりゃぁいいけど、、、。
 でもね、量販店と違う個人商店のおもしろさの一つに、そのお店の人との会話があるよ。しかも、お金では買えない楽しいことが、いっぱいあるよ。って言える店になりたいです。
 返事をしたり、ちょっと会話をすると結構得することもあるんですよね。

 そうそう、お医者さんでの私? 
 
 看護婦さん『大北さ〜ん』、わざとらしいくらい元気よく、『はい!』
 (ほんまに病人かいな?もしかしたら先生、私の返事が大きかったので、診察をする前に、コイツは大丈夫!、って思った?)

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