下に行くほど、古くなります。

2001年 6月

 

20日(水)

タミヤ

 タミヤが新しく生まれ変わろうとしています。
 今までは、メーカーという顔、しかも業界では右に出るところがないトップメーカーでした。
 製品の優秀さ、ユーザーからの信頼度等は海外でも高く評価されていました。

 そのタミヤが、小売業に本格的に乗り出してきました。
 今までも、インターネットだけの限定販売や先行販売などをしてきましたが、いよいよ今回は自社製品総てをインターネットで販売です。
 これで、もうタミヤ製品に関しては小売店、問屋は不要になりました。
 インターネットさえあれば、いつでも、どこでもタミヤ製品が手に入ります。
 わざわざ、お店に足を運ぶ必要もないのです。
 これは私の完全な推測ですが、今後は他社製品も取り扱うようになっていくのでは無いでしょうか?

 タミヤはインターネット小売店として新たなスタートを切りました。
 メーカーは『モノを造る』から、メーカーです。
 『モノを売る』のはメーカーではありません。
 で、当店のリンクページにある『タミヤ』もジャンルを変更いたします。

 最近のタミヤの魅力のない新製品には皆さん気づいているはずです。当店でも、タミヤの新製品に対して相当厳しい意見が出ていました。しかも、ユーザーの声をほとんど聞いていないかのような対応。
 おそらく、小売業を始める事を決めた段階で、製品開発を投げ出したのでしょう。
 業界トップのメーカーとしての立場より、模型業界を発展させる事より、自社の利益のみを選んだのでしょう。
 いかに自画自賛本にきれい事を書き綴っても、結局、模型業界に対して考えている事はこの程度でした。

 このまま行けば、いつタミヤから『当社は今後、直販のみになりますので、問屋さん、小売店さんには商品を供給する事は出来ません』と言われるかわかりません。
 我々小売店も、自衛のため今後はタミヤ製品に依存しない商売を考え、実行して行かなくてはなりません。
 まず第一に、無理にタミヤ製品でなくても良い工具、塗料、材料などは出来る限り他社製品に切り替え、お客様に各分野の専門メーカーの良さを理解して購入して頂くようにしなければなりません。
 また、いつ、タミヤからの入荷が止まるかもわからないのですから、タミヤにしかないようなキットも他の魅力ある商品をお客様にアピールして、そちらを買っていただけるように勉強しなければなりません。
 いやいや、もしかすれば、タミヤが直販するのなら、ウチも、ウチもと他のメーカーも、問屋や、小売店に商品を供給してくれなくなる可能性もあります。
 そうなれば、模型屋の商売自体を見直さなければならないかもしれません。
 全国の問屋さん、小売店の皆さん、今から自衛のためタミヤ製品依存の商売から脱却するようにしましょう。
 でないと、近い将来、タミヤ製品が入荷しなくなるかもしれませんよ。

 皆さんは、『そんな、大袈裟な!』と思っています?
 私は、今回のタミヤのインターネット販売はまだまだタミヤにとって前哨戦だと思っています。
 私は、今のタミヤなら最終的にはメーカー直販を視野に入れていると真剣に思っていますよ。
 問屋さん、小売店の皆さん、お互いにくれぐれもタミヤに対する警戒は怠らないようにしましょう。信用もね。

 ちょっと、感情的になっているので、自分で自分をコントロールしながら、言いたい事の何十分の一になるように押さえて書いたので、気持ちが充分に表現できていないかもしれません。
 しかし、私の親父がこの商売を始めて50数年、自分もこの業界に入って27年、メーカー、しかも身近な人が一番たくさんいると信じていたメーカーからこんな形でお払い箱に放り込まれるとは思ってもいなかったなぁ。でも、『 信じるな!』と言う勉強をさせてくれたか。

10日(日)

報道

 なんと言っていいのか。とんでもない、起こってはならない事が起こったように思います。
 大阪府池田市の小学校で起きた事件。
 こんな事ってあっていいの?なぜ?・・・・。日本中の人が、驚き、怒りに震え、そして悲しみを覚えたでしょう。

 どのような言葉を持ってしても、今回の犯人に対する怒りを表現できないのではないかとさえ思います。
 残念ながらと言っていいのかどうか、犯人は精神に異常をきたしているようです。
 そう、今までの裁判などの例からいくと
『無罪』
 私のようなド素人には今回の場合はどうなるか知りませんが、可能性から言えば無罪の可能性も充分考えられるでしょう。
 さて、もしこのような判決が出た場合、何人の人が納得できるのでしょうか?
 (私は絶対に納得できない一人です。)

 今回の事件が起きた当初、報道も匿名報道にしていましたが、気が付いたら実名になっていました。
 精神障害を持っている可能性が高い犯人であるのに、早い段階から実名報道に切り替えたのは、事件の重大性を考えると当然の事でしょう。

 さて、今回の報道で実名報道は納得できたのですが、逆に気になった事があります。
 しかも、こちらは犯人に対してと同じくらい、腹が立った報道姿勢。

 テレビでニュースを見ていたときに現場からの中継や犯行の様子を、時には主観的に、時には客観的に伝えている間はテレビを見ていても『えらい事になったなぁ』『かわいそうに』等と思っていました。
 しばらく見ていて、アナウンサーの言葉に耳を疑いました。
 
『それでは、現場で子供たちに話を聞いています。ご覧ください。』
 この言葉とともに画面に出てきたのは、一人の子供に群がってマイクを何本も、何本も差し出し、矢継ぎ早に質問を浴びせかける報道陣の姿です。そして、一人が行き過ぎると、次の子供。画面上では二人くらいの子供でしたが、おそらく現場ではあちこちで、次々とこういった事が行われていたのではないかと推測しています。

 おまえら!なに考えてんじゃ!ボケかっ!
 報道の自由か、知る権利か、報道の義務か、なんやしらんけど、
 一番傷ついてる子供らを取り囲んでインタビュー取りに行って、
 なにが、ご覧ください。や!
 おまえらの頭の中も精神異常ちゃうか!

 その夜のニュースで涼しい顔して『子供たちの心の傷の相談』のためにカウンセラーの派遣の事や今後の子供たちへの取り組みを放送していました。
 こうして改めて、マスコミの暴力を実感しました。
 もちろんすべてのマスコミの行動がそうだとは思いませんが、もう少し、いや、もっと考えて欲しいと思いました。

 話はそれてしまいましたが、亡くなった子供たちの犠牲を無駄にしないためにも、一日も早く学校が安全で、子供たちにとって楽しくて、安心できる場所になって欲しいと思います。
 そして、負傷して入院している子供たち、心に大きなダメージを受けた子供たちが、一日も早く以前の笑顔を取り戻して欲しいです。長い時間がかかるかもしれませんが、あせらず、ゆっくりと。

 最後に、亡くなった8人の子供さんのご冥福をお祈りいたします。
 合掌。

日(日)

久々の日記

 一ヶ月以上の長いサボりでこのコーナーの存続も危ぶまれていますが、決してネタがなかったわけでも、体調を崩していただけでもありません。
 単純に、怠けていました。それだけのことです。
 お待ちになっていただいていた皆さん、申し訳ありませんでした。
 とりあえず、再々々・・・開(何度目か不明です。)させていただきます。
(いつまで続くやら・・・。)

 皆さんすでにニュースなどでご存じと思いますが、小泉総理大臣がメールマガジンを発行するようです。
 その、創刊準備号なるものを読んでみたのですが、ちょっとおもしろかったです。

(まだ、ご覧になっていない方は、こちらからどうぞ。http://www.kantei.go.jp/

 内容もさることながら、これほど国民の目の前に現れ、近づいた総理大臣は今までいなかったのではないのでしょうか?
 森前総理はIT革命などと言いながら、いったい何をしたのでしょうか?
 小泉首相のやろうとしていることはまさにIT革命の第一歩にふさわしい一歩ではないかと思います。
 今まではマスコミがいい加減に自分たちに勝手の言いように、そして自分たちの主義主張に沿った解釈で、国民に紹介してきた総理大臣像が、これからは国民一人一人が、直接総理の声を聞けることで、国民自身の判断で首相や大臣の顔を見ることが出来るのではないかと期待してしまいます。

 今まで行政改革を訴えてきた首相で具体的に国民が感じるような成果を上げた首相はなかったように思います。小泉首相もどうなるかわかりませんが、今のところ、何かやってくれるのではないかという気にさせるものを持っているような気がします。

 さて、皆さんは自由党の小沢党首のテレビCMをご覧になりました?
 小沢さんも自民党を出たところまではかっこよかったのですが、どうも今ひとつ。
 今回のCMも『一人でも支持者が増えれば・・・。』などと言っていましたが、どうやら小泉首相のまねをしているようですね。
 ただ、大きな間違いを犯しているのは、小泉首相は国民の人気があるので、自民党の看板としてCMやポスターを作っています。
 それをまねて、おもしろおかしく自分をアピールするようなCMを作っても、滑稽に見えるだけですよ。
 私は、あなたのCMを見て憐れみさえ感じました。さらに、そんなCMで国民から支持を得ようと思っているなんて、よほど国民はバカだとでも思っているのでしょうか?

 さて、政治家の皆さん。(なんて事を言っても、見てるはずはないですが・・・。)
 小泉首相の人気は、アイドル的な人気だけじゃないですよ。
 あなたの国の国民だってちゃんと見る目はあるようですよ。気をつけないと・・・。

 今日は久々の日記なので、おとなしめに仕上げました。

inserted by FC2 system