下に行くほど、古くなります。

2001年 9月

 

24日(月)

あほくさ!

 模型業界では各メーカーは自社製品のカタログをお客様に買っていただくという、他の業界ではあまり例を見ない厚かましいことが当たり前になっています。
 しかも、その価格たるや各メーカーとも1,000円前後と一人前の価格です。
 内容は各社とも自社製品の羅列、しかもほとんど前年と同じ写真を使用し、少しだけ新製品が増えて多くなっているだけのものです。
 そんな内容の薄いカタログですが、ありがたいことにそこそこの数をお買いあげいただいています。

 さて、そんなカタログにさらなる厚かましい・・・、いや、ド厚かましい異変が起きました。
 私の店では、一応、鉄道模型も扱っていますが、その鉄道模型のメーカーのカタログです。
 先日、FAXで某メーカーから、『この度、新カタログを編集することになりました。新カタログには当社製品のお取り扱い店のご紹介をしたいと思います。』
 ここまでは、OKですよね。

 続く文面は『つきましては、店名を記載ご希望の小売店様は、郵便振替にて2,000円を振り込み、その領収書を添付して、以下の項目(店名、住所、電話番号、等でした。)に記入の上、FAXにて返送してください。』
 読んだ瞬間に堪え性のない私はブチ切れました。

 当社の製品を売って頂いてありがとうございますって言ってもらう権利はあっても、何で金払ってまで取扱店として、紹介してもらわんとあかんねん?
 なんかおかしくないか? 
 ウチは、おまえんとこに売ってもらってんのか?
 おまえんとこは、ウチに売ってやってるとでも言うのか?

 そう言えば、もう一社も同じ方式をとってるやん。
 クソーッ!!!そっちには何回か金払ってしまってた!
 くやしいっーーー!!!

 オイッ!G社に、K社!
 おまえら、なんか勘違いしてないか?
 どう考えたって、おかしいやろ。
 自社の製品を扱ってもらっている小売店に、紹介してやるから金払えって。
 800軒から1,000軒くらいの小売店が載ってるけど、1軒あたり2,000円もふんだくってたら、160万から200万の儲けやないか。
 おまけに、カタログに載ってる商品はロクに出荷もできやんくせに。
 年がら年中品切ればっかりやないか。
 お客様はおまえらの品切れ商法に振り回されっぱなしや。
 もっと、まじめに商売せぇよ!

 と、相変わらず口汚く罵ってしまいましたが、なんだか納得のいかないやり方に相変わらず自分を押さえることはできません。
 どこかの国に政治家や官僚の常識と一般の国民との常識に差があると言うことをよく耳にしますが、どうやら、一部模型メーカーにも世間の営業の常識を知らない方たちがいらっしゃるようです。

 当店では、このようなメーカーの非常識な紹介方法には今後一切応じませんが、取扱店として記載されていなくても、取り扱っていますのでご入り用のお客様は何なりとご相談ください。
 また万一、今後、メーカーから紹介料を払わなかった小売店には商品は納められませんと言ってきた場合には、申し訳ないのですがお取り扱いはできなくなることもありと思いますが、その際には改めて皆様にお知らせいたします。

10日(月)

たまには、親らしく心配

 昨日、長男が語学留学と称して、アメリカに出発しました。

 最初、アメリカに行きたいという話を聞いたときに、『おまえは、ボケかっ!そんな金、どこにあるねんっ!考えてしゃべれっ!』。 『竜也(次男)には何もしてやれずに、東京で働いているのに、何でおまえばかりにしてやらんとあかんのや!』と、言ったところ、彼は『金は自分で都合をつける。バイト代で何とかするから行かせて欲しい』。
 これを聞いたとたんに、調子のいいオヤジは、「金はかからん・・・?自分で何とかする?」と理解したとたんに、『それは、エエこっちゃ。是非、行ってこい。』と、手のひらを返したように大賛成。
 そればかりか、『せっかくアメリカに行くんやったら、RossやDonのところにも行って来れば?』などと、逆提案。(Ross、Donはユニバーサルスタジオのアートディレクターで私の友人です。詳しいことはこちらを
 彼もその気になって、一ヶ月の研修終了後に二週間ほど彼らのところに行くことになりました。
 もちろん、RossやDonからもこころよく受け入れてくれる返事があり、思わぬところでの彼らの友情に感謝しました。

 留学が決まってからの二ヶ月ほどは特に気にすることもなく、また、RossやDonとは頻繁にメールでやりとりをして段取りを決めていましたので、普通に長期の旅行に行くんだ、くらいにしか思っていませんでした。
 日本にいても、アメリカにいても事故に遭うときは、事故に遭う、などと言って特別心配はしていませんでした。
 しかし、いざ、明日出発という段になると、飛行機は大丈夫か?向こうで危険な目に遭わないだろうか?また、RossやDonとうまくあえるだろうか?など、など、色々と気になることは絶えません。
 そういえば、次男が就職で初めて東京に行ったときも、同じように気になって、気になってずっと航空会社のホームページでフライト情報を確認し、着いたと思われる頃には次男からの無事到着の電話を今か今かと待っていました。
 今回、長男が乗る航空会社では、到着案内をメールでしてくれるとのことだったので、早速申し込みました。
 本人からは、連絡はありませんが、飛行機は無事着いたと航空会社からのメールが届いたので、一安心です。

 もっとも、帰ってくるまでは、色々気になるのでしょうけどね。
 たまには、親らしく子供の心配でもしてみようかな、と思います。

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