下に行くほど、古くなります。

2005年 8月

 

27日(土)

ダンガンレーサー

昨日はタミヤのイベント『ダンガンサマーGP2005』を開催しました。

ダンガンレーサーが産まれて約5年がたちましたが、正直なところ未だにミニ4駆のような大ヒットとはいきません。
とは言ってもミニ4駆も最初のヒットまで7年余り、その後の社会現象的なヒットとなればさらに6年あまりが過ぎた13年目の頃でした。

初めてミニ4駆が発売になった頃には、私などは『こんな真っ直ぐにしか走らないようなもの、どこで遊ぶねん。売れるわけがないやろ。』と言いました。
そのころの車の模型はモーターで走行しましたが、ハンドルが切れるようになっていましたから、模型自身がグルグルと円を描いて走りました。
その点ミニ4駆は真っ直ぐ走るだけでしたから、よほどの大きなお屋敷の廊下でも用意しないと走らせる場所がないと決めてかかり、先の文句が出ました。
その後、タミヤの開発者たちが一生懸命努力し、コースを走行させる事、雑誌とのタイアップ、漫画の連載、アニメのテレビ放映と、製品の開発、宣伝の努力を重ね、ようやく13年目にして大輪の花が咲きました。

玩具メーカーは売り出して半年から1年くらいして売れなければ次の手を打ってきますが、玩具メーカーと違って模型屋はあきらめが悪いのか、開発資金が少ないのか、はたまた開発者が次々と新しいものを考える能力がないのか、一度乗りかけた船はなかなか降りません。

ミニ4駆の初めの頃と同様ダンガンレーサーも大きな波は来ないものの、開発者の地道な努力で少しずつ仕様変更があり、走行性能やボディデザインなども洗練されてきました。
最近ではようやく製品に少しは迫力が出てきたように思います。

ミニ4駆では味わえないレースの楽しさを少しずつ解っていただけるようになり、最近では小学生、中学生はもちろんの事、大人の方にも楽しんでいただいています。
昨日のレースでもわざわざお仕事を休んで参加していただいたお父さんもいらっしゃいました。

今回は雑誌やテレビ、ダンガンの大きな大会でないと会う事が難しい生ダンガンガッツに身近に接していただけるという事で、一緒に写真を撮る付き添いのお母さんがいたり、サイン会にはわざわざ色紙を用意してくる子がいたりと皆さんに喜んでいただけたようです。
楽しそうな子供たちの顔を見ていると、今回のイベントを用意し、大阪などで開催の大きな大会に行く事ができない子供たちにもダンガンの楽しさやガッツとのふれあいを提供してくれたタミヤのスタッフにも感謝です。

http://www.tamiya.com/dangun/diary.htm (2005/08/27をご覧下さい。)

24日(水)

お風呂

毎朝起きるとまず犬の散歩に行きます。
決まった時間に散歩に行くので、犬と一緒に玄関を出た瞬間に『今日は暑い』とか、『今日は少し涼しいな』と肌で感じます。

玄関を出てまず初めに自宅裏の田んぼの畦を歩くのですが、田んぼには水が入っているのでとても涼しく、心地よい風を感じる日が多いです。

田んぼを過ぎて少し歩くと大通りに出るので、その大通りの歩道を歩きます。
さすがにこのあたりに来ると舗装路からの照り返しもあり、夏の強い日差しと相まってみるみる汗ばんできます。
ただ犬と歩いているだけなのにタラタラと汗が体を伝います。

30分ほど散歩して帰ってくる頃には犬もハアハアと相当へばっています。
散歩に出かけるときには張り切って私を引っ張って玄関を飛び出すのですが、帰る頃には少しでも早く帰りたいのか、家の方へと私を引っ張るようにして早足になります。
家にたどり着いた瞬間に水を飲んで、玄関先に座り込み、ハアハアと荒い息をしています。

私も当然汗だくになっていますので、そのまま裸になってお風呂場に直行です。
ほどよい冷たさになっている前日の残り湯を頭からかぶって、シャンプーを泡立て、顔を石けんで洗い、タオルに石けんをつけて体を擦り、全身泡だらけになったところで再び残り湯を頭から何杯もかぶります。
たまに残り湯が少なくてシャワーを浴びるのですが、このときに難しいのが温度。
水だけでは冷たすぎるのでお湯の栓を少しひねるのですが、私の家のシャワーは湯沸かし器から直接繋がっているタイプで、お湯の栓を開け足りないと火がつかないのでお湯にならないし、かといって栓を開けすぎると完全にお湯になりせっかく冷たくて気持ちよかった残り湯の感触が台無しです。

と、まぁこのように毎日朝からお風呂で一汗流すのですが、いつも思うのは『朝からこうして風呂に入れるって贅沢やなぁ』と。
たまにお休みの日に日が暮れる前にお風呂にはいる事があるのですが、その時もなんだかすごい贅沢をしているようでうれしくなります。

20日(土)

義姉訪問

メーカー、問屋さんがお盆休みだったため、約一週間ぶりのご案内です。

当店はお盆の間も平常通りの営業でしたので、お盆中はこれと言ったイベント事はなかったのですが、一昨日のお休みは恒例の桃の買い出しに行ってきました。
お店の人のお話だと当店の次のお休みの頃にはもう桃は終わっているだろうとの事でどうやら、今回が今年は最後の買い出しです。
桃屋さんに美味しい桃を食べさせていただいてありがとうございましたとお礼を言い、また来年も寄せてもらいますと言ってきました。

午後からは堺に行きました。
妻のお姉さんが堺市にいるのですが、2,3日前に義姉から電話で来て欲しいと連絡が入りました。
堺の義姉にはいつもたいへんお世話になっているので、ちょうど桃を持っていく良い機会だと喜んで出かけました。

和歌山からは高速道路を利用するのですが、夏休みと言う事もあり和歌山インターから高速道路に乗ったところ渋滞まではいきませんが、通行量がいつもに比べてかなり多くこんな時は慌ててもしょうがないので、のんびりと走行車線を走る事にしました。

とは言うものの時々法定速度遵守の精神をきっちりと守っている車両に出会うと、つい・・・。
法定速度は守れていないものの、気分的には充分な余裕を持った速度で走っていると横を猛烈な速度で走り抜けていく車両が何台もいます。

こうして走行していると岸和田の料金所が見えてきます。
このまま堺に行く車は高速道路上の料金所で支払いをするのですが、和歌山インターで高速道路に乗ったときの通行量の多さが改めて感じられるような、料金所での渋滞です。
久しぶりにETCのありがたさが身にしみる瞬間です。
この並んでいる車の中には先ほど私を猛烈な速度で追い越していった車もあるんだろうなぁと思うとよけいに爽快な気分です。

こうして気分良く料金所を通り抜け、しばらく走り岸和田インターと堺インターとの中間あたりでしょうか、道路にどのような細工をしているのかはわからなかったのですが、タイヤからの振動音が急に大きくなるところと通常音のところとがうまく入り交じって振動音が『三三七拍子』に響くのです。
今までも何度かこの道路を通っているのですが、今回初めて体験しました。
運転手への警告音と言う事で道路に仕掛けをしているのでしょう。
初めはびっくりしたのですが、ちょっと楽しかったです。

こうして堺の義姉宅に到着し、妻と義姉が話をしている横で私は一眠り。
やがて義兄が仕事から帰って来たので、晩ご飯をご馳走になって帰ってきました。

12日(金)

川中島白桃

昨日はお墓参りに行ってきました。
お店はお盆も営業なのでお盆前ですが行ってきました。

わずか30分足らずのお墓参りでしたが、とにかく暑くてお墓を掃除して、お花とお線香をお供えしただけなのに汗だくでした。
汗でボトボトになりながら車に戻って来ても、車も炎天下に駐車していたので車の座席もホカホカで、車内が涼しくなるまで我慢です。

ようやく車内も何とか一息つけるようになったところで、今週も桃です。

3日ほど前に東京在住のKさんが帰省してきました。
彼もこの駄文をいつも読んでくれているそうですが、『最近、桃ネタばっかりで飽きてきた。また、桃かよ?って感じ』と言われたのですが、Kさんに『いや。それはあの桃を食べた事がないからそんな事を言うんや。今度の木曜日に一緒に行こう。』と誘ったところ、彼は嫌がったのですが、一緒に帰省していたKさんの彼女が興味を持ってくれて、一緒に行く事になりました。

そうしていると今度は電話がかかってきて、いつも妻がお世話になっている田辺の住吉歯科医院の先生から『先日の桃が美味しかったので、知り合いに贈り物にしたいので送るように手配して欲しい』との依頼が。

今週からは最後の桃『川中島白桃』です。

Kさんと一緒にいつもの桃屋さんに着いて、今回も試食させてもらいました。
Kさんが曰く『木で熟した桃って初めて食べたけど、今までに食べた事がない甘さと食感や。来て良かったわ。』と気乗りしていなかったKさんでしたが、彼女と共に一応は満足していただけたようです。
Kさんはこのまま東京に帰るという事で、桃を買ってかえりました。

住吉先生に依頼を受けた桃も手配し、自分たち用の桃を買いましたが、いよいよ来週あたりで今年の桃も終わりのようです。
今年は桃にとっての季候が良かったため格段に美味しい桃を食べる事ができました。

9日(火)

夏休み

子供たちの夏休みも中盤にかかってきました。
今も店先では5,6人の子供たちがダンガンレーサーでワイワイ、いや、ギャーギャーとうるさいほどに盛り上がっています。

二ヶ月前頃からダンガンレーサーで遊びに来てくれるようになった中学生が何人かいるのですが、その中でも特別に熱心な二人がいます。
その二人はいつも仲良く二人で来店してくれるのですが、夏休みになってからは当店の開店前から店先で暑い中開店を待ってくれています。
10時に開店やからと何度言っても、9時半にならない頃から来ます。

聞くところによると、家を出るときは『学校のクラブ活動に行ってくる』と出てくるそうで、確かに服装は体操服でカバンを持っているのですが、その中はダンガンレーサーと工具類一式です。
当人の弁によると、クラブは朝早くからで終わってから当店に来ているというのですが、怪しいものです。
昼頃まで遊んで、一度昼食のために帰り、午後からは『模型屋に行ってくる』と再度出てくるそうです。

こうして毎日のように遊びに来る彼らですが、当店に来始めた頃は私と話をするのも恥ずかしげで、私からの話しかけに返事をしてくれる程度でしたが、今ではうるさいほどに話しかけに来てくれます。

他の子供たちもみんなそうです。
初めは返事も蚊の鳴くような声だった子が、私が『声が小さい!もっとシャキッとしゃべれよ』と言うと段々と声が出るようになってきます。
もっとも、慣れてくるとそれはそれでうるさくて閉口するときもあるのですが、これも私が彼らから元気をもらっているのだからと我慢です。
それに子供の発想って本当におもしろいときがあって、それはそれで思わぬ発見をすることがあります。

5日(金)

まだまだ、桃

今週も懲りずにいつものお店に桃を買いに行ってきました。

実は先週買った桃の味が今ひとつだったので、今週はどうだろうと思ったのです。
先週買った桃は『清水白桃』という桃ですが、先週買ったときはこの清水白桃の出始めだったのです。
桃は10日から2週間くらい単位で種類が次々に変わって出荷されるそうで、今週は清水白桃の終わりかけになります。
私が思ったのは出始めよりも、終わりかけの方がより木で熟されて美味しいのではないかと思い、今週も買いに行ってきました。

先週買ったときは私の父に12個で3000円の桃を買ったのですが、父に桃の様子を聞くと気を遣って『ま、その辺のスーパーで買うよりは美味しかったよ』とは言ってくれたのですが、正直その前に買って行った桃の方が美味しかったようです。
実はその前に買った桃は半額以下だったので、私自身もせっかく買ったけれどちょっと勿体ない気がしていました。

で、今週はリベンジ(?)です。

思った通りです。
やはり今週の清水白桃は大当たりでした。
今回も私たちが食べる分は12個500円の桃です。
そして父にも同じ12個500円の桃を買って持っていきました。

先週の味が今ひとつだったので、お店の人にそのことを言い、今回は試食させてもらいました。
先週は試食をしていないので何とも言えないのですが、試食した限りでは今週の味は間違いなさそうです。
ただ、お店の人のお話で先々週買った『白鳳』と現在でている『白桃』では桃自体の味が違うそうで、白鳳は本当にあまぁ〜いと言う味、白桃はちょっとあっさり目の甘さらしいです。

確かに先々週の白鳳は砂糖水を何十倍にも甘くしたような甘さでした。
今回の白桃は甘いだけでなく、甘酸っぱいと言った感じです。
そのあまぁ〜い中の甘酸っぱさが白鳳よりも味を濃く感じさせてくれます。

昨夜、父から電話がありました。
『今日の桃はうまいわ。先週の桃よりずっとうまい。』
先週の方が高いのに・・・。
ま、500円で喜んでわざわざ電話してきたんやからええか。

と、今年の夏はちょっとした桃博士になりました。
来週からは最後の桃『川中島白桃』が出てくるそうです。
今年の桃もあと2週間くらいかな。

2日(火)

夏休みの工作

一昨日の夕方、女性からお問い合わせのお電話をいただきました。
『小学校6年生の子供の工作に使いたいのですが、モーターやプロペラはありますか?』
もちろん模型屋としては当然在庫をしているものですから、ありますとお答えしました。

その日の夜、そのお母さんと子供さんがお見えになりました。
子供さんは夏休みの工作の本を持っていらっしゃたので、早速当店でご用意できる必要なものを揃えさせていただくために本を見せていただきました。

電源は備長炭を使うと言う事で必要な備長炭やアルミホイルなどはご家庭でご用意して頂き当店でご用意できるものは、お電話でのお問い合わせの通りモーターとプロペラだけでした。

お代金の231円をいただいているときに、お母さんが『本当はこういったモーターとかプロペラってどこで売っているものなんですか?』とお尋ねになりました。
私にすれば『へッ???』。(奥さん、あんた模型屋へ買いに来てるやん。)
続けておっしゃるのに『実はここに電話する前に電話帳で調べてあちこちの模型屋さんに電話したら、どこのお店も今時そんなものおいてないと言われたんですよ。』

で、最後にようやく当店に電話してくれたらしいのです。
当店、店名が和歌山模型で『わ』ですから電話帳の最後なんです。
まさか初めから当店に電話すればいいのに、とも言えません。

お母さんが続けて『私の子供の頃からのイメージだとやはり模型屋さんしか浮かばなくて』

いえいえ。お母さん。おなたが正解です。
おいていない模型屋がおかしいのです。(と私は思います。)

確かに当店でも20個単位のプロペラを一度仕入れると売り尽くすのに5年以上かかります。
たった20個を売るのにです。
だって売れるのは今の時期だけですし、しかも3種類あってそれぞれを在庫しています。
一番悩むのは品物が少なくなってきたときです。
残り3個くらいになると仕入れるべきか、止めるべきか。
もしかすれば次の20個を仕入れたら、売り切る前の5年後までに店が潰れてるかも・・・。

それでも、模型屋の性です。
気が付いたらプロペラの在庫の棚は満タンになっています。
こうしてこれを売り切るまでは潰れないようにがんばるぞー!と決意を新たに・・・。
って、そんな大袈裟なもんでもないんですけどね。

そう言えば先日問屋の社長と話をしているときに、社長が『昔は模型屋の看板には科学模型教材って言葉が付いていたんだけどなぁ』とおっしゃっていました。
確かに30年くらい前までは『科学模型』と言う言葉を良く耳にしました。

今回の子供さんがされている『備長炭でモーターを回す』なんて事、そして7月15日の駄文にも書きましたが、モーターがなぜ回る、ベルはなぜ鳴るなど子供たちが科学を身近に感じてもらえるお手伝いを模型屋という商売は担っている事を再認識しました。

inserted by FC2 system