下に行くほど、古くなります。

2005年 10月

 

29日(土)

広島焼

自宅近く、歩いて2,3分のところに大きなスーパーがあり、食べる直前に『アッ!ワサビがない』『醤油が足りない』などの時や夜も0時まで営業をしているので夜にちょっと何か口寂しいなぁと思ったときなど、まさに巨大冷蔵庫を自宅に持っているかのごとく重宝しています。
最大の欠点はこの巨大冷蔵庫は商品を取り出すとき(?)にお金がいるんです。

さて、そのスーパーの店頭に月に2度ほどの割合で広島焼の露天のお店を出しに来られるご夫婦がいらっしゃいます。

毎朝の犬の散歩でスーパーの駐車場を横切るのですが、出店の日は朝7時頃から露天のテントや材料の仕込みに忙しそうに準備をして、スーパーの開店時間の9時に間に合うようにしています。

よく見かけていましたが、露天のお店だからそれなりの味だろうと勝手に思い、買う事はありませんでした。
それでもお店を出しているのを何度かみかけるうちに、月に2回ほどとはいえ何度も出店しているという事はもしかすれば美味しいのかもと気になります。
私にとって幸いな事にこのお店は木曜日に出店している事が多いので、機会を見てお休みの日に軽くお昼ご飯代わりに食べてみようと思いました。

初めて食べたのは8月頃だったと思います。

クレープのように薄くのばした生地の上に、焼きそばや豚肉などの具をのせてさらにキャベツをてんこ盛りに(どんぶりを伏せたくらいの量)のせます。
一度に10枚くらいを焼いているのですが、少し焼いたあとにおじさんが手際よく順番に返していきます。
さらに焼いて、最後は卵を割って黄身をコテで潰し、その上に焼けた広島焼をのせさらにもう少し焼いて、ソース、青のりをかけてできあがりです。

千切りキャベツと焼きそば、大きい豚肉が少し甘めのソースと絡んでとても美味しくていっぺんにファンになりました。
しかもなんと1枚400円なんです。

初めて食べてからはまた食べたいと思っていたのですが、お休みは相変わらずのお出かけ癖が抜けなくて、犬の散歩の時に出店の準備を見かけると『オッ!今日は広島焼』と思うのですが、機会を逃していました。

ところが先月末に一度久しぶりに食べたところ、やはり美味しくて満足し、その二週間後に母親を買い物に連れて行ったところ、ちょうど店が出ていたので母親に勧めたところ自分の分と私の分も買ってくれました。

そうして一昨日、またまたお店を見かけたので買いに行くとおじさんが私の顔を覚えていたらしく『いらっしゃい。アッ!いつもありがとう!』と言ってくれおばさんも『この間はおいしかったですか?』と話しかけてくれました。
いつもわずか1、2分のやりとりなのですが、前回はたまたま焼けるのを待っていたので私の顔を覚えてくれていたようです。
私もうれしくなって、いつも犬の散歩で見かける事や美味しかったと言ってお忙しいのにお仕事の邪魔をしてしまいました。

その日は夕方にも晩ご飯の買い物にスーパーに行ったのですが、スーパーの入り口でお店を出していらっしゃるので、スーパーに入るときに自然と顔が合いご夫婦揃って『今日はありがとう!』と言って下さいました。

何度もお店を出している訳がわかりました。
味だけではなく、お客様を大事にしていらっしゃるご夫婦の人柄でしょう。
常連さんもたくさんいるようで、早いときは6時過ぎにネタ切れで売り切れとなってしまいます。

さて、ここまで書いてこの広島焼が気になった方、場所の説明です。
スーパー エバグリーン 宮前店の東の入り口です。
出店の日はわかりませんが、水曜日、木曜日に出ている確率が高いです。
先にも書きましたが、一枚400円です。
『おいしいよぉ〜!!!』

28日(金)

エアガン

昨日テレビを見ているとあるエアガンメーカーの事が取り上げられていました。
どうやら和歌山で起きたエアガン事件に使用された違法改造エアガンの発売元だそうです。

メーカーの名前も紹介されていましたし、社長という人物もインタビューに応じていました。

社長はニコニコしながら、事件の報道以来一日に3,4丁の程度の販売だったのが、30丁以上に伸びましたと。
販売が好調な理由について『改造しやすいから』と答え、さらに記者からの改造をしにくいように改良の考えはについては、するつもりはないし、無理と答えていました。
さらには包丁だって使い方では充分危険と言っていました。

このメーカーはエアガンの組合に所属しておらず、メーカーが自主規制をしているエアガンの製造規定外の製品を販売しているようです。
聞くところによると、以前エアガンの組合がこのメーカーに対して製品の自主規制を促したのですが、取り合わず販売。組合としてはこのメーカーへの不信感を持ったため販売店に対してこのメーカーの製品の販売を自粛要請、さらには当該メーカーの製品を扱っている販売店には組合は製品を供給しないと言うところまでもめたそうです。

ここで公正取引委員会が介入してきて、組合のこの行為は独占禁止法に触れるという事で裁判となり、結果的には組合側の敗訴となりました。

こうしてこのメーカーは勢いづきさらに強力なエアガンを販売し、このメーカーの製品を扱っている販売店もこのメーカーの製品を愛用の人たちもその威力や改造の容易な事に大満足なようで、評価は高いようです。

エアガンに関しては過去に何度も危険性について問題となりました。
その都度マスコミでも大きく取り上げられ、規制強化や、販売自粛など声高に叫ばれますが、時間と共にそう言った声が沈静化され、いつの間にか忘れられた頃に再び事件が起き騒ぎになると言った事の繰り返しです。

現在もエアガンが悪いのではなくて、違法改造したり、違法な使い方をする人間が悪いのだという意見やエアガンは必要か?と言う意見など賛否いろいろありますが、私は売る側の勝手な立場からですので擁護論かもしれませんが、エアガンも正しく使っていただければ問題ないのではないかと思います。

メーカーの自主規制とは言え、10才以上用、18才以上用(これはメーカーが試験をして威力を定めています。)の使用制限を守る。
使用時は人に銃口を向けない、目の保護のために防護ゴーグルをするなど事故を防ぐために注意していただければ、たとえば的を狙って点数を競うなどかなり集中力と技術を要する遊びです。

ただし、いくら違法ではないと言っても違法改造の対象となる製品をのうのうと販売して臆面もなく売り上げが伸びたや改善しないなどと平気で公言するような人が社長であるメーカーの製品など、どんなにお客様からのご要望があっても扱う気はないです。

商売というのは売れればいいというものでもないでしょう、と思っていますから。

25日(火)

事故

皆様すでにご存じかと思いますが、ラジコンヘリコプターの事故で5歳の女の子が犠牲になりました。
操縦者が犠牲になった女の子の祖父であったと言う事で、孫を喜ばせてあげようと思う気持ちが思わぬ事になり、当事者であるおじいさんのお気持ちを思うと非常にお気の毒であり、残念です。
ご冥福をお祈りいたします。

さて、今回の事故、そして先日は和歌山でエアーガンによる事件、その後も模倣犯が相次ぎあちこちでエアーガンによる事件が頻発しています。
模型屋としてとても残念です。

当店でもエアーガンを少し取り扱っていますが、お代金を頂く際には必ず『人に向けないで』『思わぬ時に弾が発射される事があるので、弾を入れたままにしないで』などとお願いすると共に、業界の自主規制である10才以上用、18才以上用の販売規定で販売してはいるのですが、残念ながら事件を起こしている人は18才以上の人が多く業界の自主規制も実効をそうしていないのが現実です。

ラジコン関係は最近の量販店や通販の安売り競争にはとても当店のような弱小店ではついていけなくなり、10年以上前から取り扱いを止めてしまいましたが、それでも取り扱っていた頃は完成して遊んで頂ける状態になるまで製作のお手伝い、完成後には遊んで頂くための注意点などをお話しさせて頂いていました。
ラジコン関係の事故では、やはり飛行機やヘリなどの空ものに関する場合が多く、特にお客様には充分なご説明と、実際にあった事故の例などをお話ししてご理解とご協力を得るようにしていました。

正直なところ、エアーガンの取り扱い上の説明やラジコンの事故防止へのお願いをしたところで、どれほどの効果があるのかはわかりませんが、それでも10人の内の一人、100人の内の一人でもいいのでご理解をいただければと思います。

当店では現在はプラモデルの取り扱いが中心となりましたので、事件や事故とは少しは縁が薄いとは思いますが、それでも塗料の取り扱いや、工具によるケガなどのないように出来る限りご説明するようにしています。

たとえば初心者のお客様の場合、塗料に関しては水性と油性の違い、特性をご説明して、お客様に選んでいただき、さらに使用上の注意点をお話しします。

また工具、特にカッターなどの刃物類に関しては使い方そのものもさることながら、使用後の古い刃の処理などについても特に注意していただく事をお願いしています。

出来る限りお客様に事故のない事が、より模型を楽しんでいただける事と思っています。

それでも、カッターで手を切ったとか、転がって墜ちてきて足に刺さった、ドリルで指を刺した、溶剤の臭いで気持ちが悪くなったなどのお話しをお聞きします。
こう言ってはお叱りを受けるかもしれませんが、これらはすべて自己責任的な事故で、その都度『たいしたことなかったの?』と聞き、『うん』とお聞きすると安堵すると共に、『一回したら、賢くなって次からは気を付けるやろう』と減らず口で返す程度の事で済む事がほとんどです。
とは言うものの、5年から10年にお一人くらいの割合でお医者様のお世話になる方が現れます。
何針縫ったとか言って痛々しく包帯を巻いてお見えになるのですが、さすがにその時は私もいつもの悪口は出ず、一日も早い回復を祈るのみです。

どうか皆様もこういった事故などのないように、充分お気を付けてこれからも楽しいモデルライフをお過ごし下さる事を切にお願いいたします。

22日(金)

新世代 ミニ四駆

最初のミニ四駆のブームから17,8年が過ぎようとしています。

初めてミニ四駆を見たときの感想は『これは売れないだろう』でした。
当時はまだまだ動くプラモデルがたくさんあり、車のプラモデルで走行出来るものはハンドルを切る事が出来るのに、ミニ四駆はただ真っ直ぐ走るだけです。
しかも実車の形ではなく、当時人気があったラジコンカーをモデル化していました。

ラジコンで自由自在に走るラジコンカーがあるのに、それを小さくして、しかも真っ直ぐにしか走らないなんて、どのように遊ぶのかも提案されなかったため商売として成り立つのかどうか疑問でした。

案の定、発売当初の売れ行きは伸び悩みました。

が、タミヤが専用コースを走行させるという遊び方の提案をし、ラジコンブームとはいえ子供には高嶺の花だったラジコンカーの代わりに子供たちの間に急速に広がりを見せ各社が競って類似品を発売しました。

その後一旦ブームは沈静化しましたが、10年前に再び大ブームが来ました。
このときはテレビアニメと連動させたため社会現象と言われるほどのブームとなり、子供だけでなく、大人をも巻き込んでたいへんな騒ぎとなりました。

当店でも和歌山マリーナシティさん主催の大会を2度お手伝いさせて頂きましたが、当初は300人規模の大会予定のつもりが、1,200人以上の申し込みをいただき、急遽600人の大会に変更したり、逆にマリーナシティさんのご協力を頂いてタミヤに来てもらって大会を開催したり、テレビ和歌山さんでも生放送で大会を開催したりと、当店にとってもミニ四駆一色で大騒ぎでした。

その後はミニ四駆に代わる製品としてダンガンレーサーを発売しましたが、お店によって売れ行きの格差が大きく、当店では多くの方に楽しんで頂いているのですが、今のところミニ四駆ほどのブームを起こす事は出来ていません。

またバンダイからも昨年末にバクシードというミニ四駆に似せた製品を発売しましたが、今のところほとんどお客様からの反応はいただけていません。

さて、ここに来て本家本元のタミヤがいよいよミニ四駆を本格的に復活させる事になりました。
従来のミニ四駆とは全く違う形のシャーシです。
http://mini4wd.jp/
http://mini4wd.jp/product/index.html
http://mini4wd.txt-nifty.com/guts/
実は9月に東京で開催されたホビーショーでタミヤ社長から現物を見せてもらって色々と説明してもらっていたのですが、10月初めの一般公開まで口外しないようにと口止めされていました。
初めて新型シャーシを見たとき『やっぱりタミヤは違う。模型屋やなぁ。』と今までとは全く違うシャーシ、設計のセンスに感心しました。

しかも、ようやくタミヤも一歩前進したかなと思うのは、今までは大人の方も楽しんで頂いていたにもかかわらずタミヤの大会では小、中学生の参加にかぎっていたのが、今回からは高校生以上、大人の参加も認めるようです。

さて、11月19日、タミヤの新ミニ四駆『ミニ四駆PRO』が発売になります。
是非皆様の手にとって一度ご覧下さい。
前回、前々回のミニ四駆ブームを楽しまれた方はその進化をお確かめ下さい。
また、今までミニ四駆を手にした事がない方も模型の原点でもある動くプラモデルで童心にかえって一度遊んでみませんか?
当店ではミニ四駆PROの発売にあわせて店頭コースを設置する予定です。
発売まであと約一ヶ月、もうしばらくお待ち下さい。

21日(金)

健康診断 完結編

しつこいですが、最後の健康診断ネタです。

健康診断の結果を聞きに行ってきました。
予定通りというか、他のお医者さんからも前から言われているのですが、脂肪肝とコレステロール、中性脂肪の数値が少し高かったです。
薬でコントロールするほどでもないし、少し運動をするのと、食事に気を付けるように言われました。

肺のレントゲン、胃カメラ、胃の細胞の検査などには異常はなく、便の潜血もなかったという事で、完璧というわけではないのですが、年齢からすればこんなものでしょうと思っています。

先生の診察後に看護婦さんから食事や運動の生活指導を受けたのですが、食事の説明で霜降りの肉や脂の乗ったウナギは控えるようにと言われ、即座に『それはだいじょうぶです。そんな高価な食事は出来ないです。』。卵も食べ過ぎないように言われたのですが、『卵なら買えます』と言ったら看護婦さんに大ウケでした。

他にもタバコやお酒、ジュースなどの事を聞かれたのですが、タバコは15年ほど前に止めているし、お酒も今は週に2,3回コップ一杯の焼酎を飲むだけで、缶ジュース、缶コーヒーの類はほとんど飲まないので、これらに関しては問題なしでした。

あとは食物繊維の多い野菜を食べる事と、散歩を30分以上するように言われました。
散歩に関しては毎朝犬の散歩をしているというと、散歩も30分以上した頃から代謝が激しくなるそうで、犬の散歩でいいので30分以上歩いて下さいと言われ、早速今日から犬の散歩の距離を伸ばしました。

自分で思い当たる一番気になる事は、晩ご飯です。
店が終わって家に帰るのが大体午後10時頃です。
先にお風呂に入って、食事をするのが10時半を過ぎてからになります。
遅くに食事をするのに、お腹一杯になるまで食べるんです。
どうもこれも体に良くない原因ではないかと思っています。
もう少し晩ご飯の量を減らす努力をしないといけませんね。

こうして、とりあえずは自分で健康管理をする範囲での結果でした。
が、この自分で管理をするというのもまた難しいんですよねぇ。
何しろ誘惑、楽する事に弱い性格なもので・・・。

19日(水)

新モデラー誕生?

先月の中旬頃からGSIクレオス社の金属パーツの下塗り剤である『メタルプライマースプレー』『軍艦色スプレー』『艦艇色スプレー』などをお求めになるお客様がたくさんご来店になります。

勘のいい方ならおわかりでしょう。
そうです。
テレビで宣伝中のディアゴスティーニ社の週間マガジン『戦艦大和をつくる』をお求めになったお客様たちです。

毎日のように2,3人の方がご来店になるのですが、残念ながら正直なところメタルプライマーも軍艦色も艦艇色も通常は大量に売れる製品ではないので当店でも少量の在庫しかしていませんし、問屋、メーカーでも若干は対応をしていたようですが、予想以上の動きに品切れとなってしまいました。

メーカーも急遽生産をしていますが、他の製品の生産スケジュールの都合もあり再入荷は来月の初めになりそうで、品切れから勘定すると再入荷まで一ヶ月以上かかりそうです。

さて、大和の本の売れ行きは好調のようで、今まで材料を買いに来られた最年少の方は小学校6年生でした。
大人の方は様々な年齢層の方ですが、大体40代から70代の方です。

残念ながら当店の常連のお客様の中でお求めになった方は今のところいらっしゃらないようです。
どなたも一様に『あれは出来んやろう。』とおっしゃいます。
そして『それに本だけでも11万円ほどかかるし、2年近く続けるほどの根性はないでぇ。』『模型を作る時って段取りがあるから、毎週、毎週部品が揃うのを待ってられへん。』『部品の一部を見たけど、製品が悪い。』
『タミヤの1/350大和なら毎月買える。』などとご自分がいつもしている模型製作を基準にお話しになります。

確かに今回当店にお見えになる方とお話しをしていると、ほとんどの方、8割ほどの方が模型未経験者または初心者のようです。
経験があっても非常に少なく、昔小学生の頃模型を作った事があるという方や今まで色を塗った事はなかったけど今度は本格的に色も塗ろうと思っているとおっしゃる方が多いです。

模型屋としては失礼ながら『だいじょうぶかいな』とよけいな心配だけがつのります。

先日、問屋の人と話をしているとGSIクレオスがディアゴスティーニ社から聞いた話として、大体5,6号くらいで創刊号を買った人の半分くらいの人が脱落するそうです。
そして、創刊号から最後まで1割くらいの人はつづくそうです。

さて、私は今回の現象を非常に楽しみにしています。
最近の模型業界では、今時模型なんて面倒な事をしてくれないとあきらめムードばかりが蔓延して、小売店、問屋、メーカーすべてが元気をなくしています。

しかぁ〜し、どうです!この大和の売れ方。
このお客さんは模型初心者の方が多いのです。
この方たちが店頭に材料を買いに来てくれたときにこそチャンス!
もちろん大前提は週間大和を完成させていただき、模型の楽しさを理解してもらう事、そして不幸にも挫折した方にはプラモデルでリベンジしてもらえるように店頭でお客様にアピールし、完成させた方は次の模型を、挫折した方にはプラモデルならもっと簡単に出来ますよと引き続き模型を楽しんで頂けるようにすればいいのです。

今まで模型屋に足を運んだ事のない方、何十年ぶりかで模型屋に入った方などに模型の楽しさ、模型屋のおもしろさをわかっていただこうと、私は今日も週間大和の材料をお求めのお客様をお待ちしています。

18日(火)

健康診断 番外編

健康診断番外編です。
今日のお話しはちょっと汚いお話しです。
読まない方がいいかも知れません。
読む方は覚悟して読んで下さい。

大腸ガン検査の基本である便の潜血検査もしてもらう事になっていました。

便の検査というと私の記憶では、小さいマッチ箱の底に紙を敷いて、便を入れそのマッチ箱をビニール袋に入れて学校に持っていた事を思い出します。
その後は学校で小さな丸いプラスチックのケースを渡された事もあったと思います。

さて今回は初めて便の潜血検査をしてもらったのですが本当に簡単です。

看護婦さんがビニール袋を持ってきて説明してくれました。
ビニール袋の中には細い筒状のものが2本入っています。
大きさは昔からある水銀の体温計くらいのものです。

細い筒状の中程で二つに分かれて、引き抜くように離すと先に米粒ほどの大きさのブラシが付いていて、その先に便を少しとるようになっています。
便をとったら、元通り差し込んで戻します。
戻す方の筒には何やら溶液が入っています。

この便の採取を二日するので2本用意されています。

ところで私の事をよくご存じの方は周知の話ですが、実は私、一日に3,4回トイレに行きます。もちろん大きい方です。
で、看護婦さんに『私一日に何度もトイレに行くのですが』と言うと、『一回目をとって次の日に2回目をとって下さい。一日で2回とらないで』と言われました。

さて、いよいよ採取の朝です。
実は最近、とにかく物忘れがひどいので、トイレの便器の前の壁にセロテープで容器が入ったビニール袋を貼り付けておきました。
いくら何でも用を済ませている目の前に容器があればとり忘れはないでしょう。

と言う事で、無事採取用サンプルが大量に用意できたところで採取です。
そっと、ブラシをサンプルの固まりに絡ませ、元の容器に戻すのですが、これが戻し口が細いので緊張の一瞬です。
サンプルが付いていないときは難なく戻す事が出来たのに、さすがにサンプルが付いていると、よけいなところにくっつかないようにとプレッシャーがかかります。
何とかうまく元に戻せて、一日目は無事終了です。

翌日は少し慣れたのか、一日目ほどは緊張せずにとれました。

こうしてとった2日分を早速2日目の朝一番にお医者さんに届けてきました。
結果はいよいよ、明後日です。

15日(土)

健康診断 2

昨日の続きです。

喉を痺れさせる薬という事で口に含んでいたのですが、カメラ室に移動しても口は痺れているもの、喉の奥の方は何ともありません。
気にはなったものの、あとで看護婦さん(今は看護士さんというらしいのですが、私はやはり看護婦さんという呼び方が優しいイメージがして好きです。)に喉の奥が痺れていないと言ってみようと思っていると、少しして看護婦さんが喉の奥にスプレー式の麻酔をしてくれました。

先生がカメラ室に来ると看護婦さんの数が一気に増えて、私の寝ているベッドの周りに5人ほどいます。
思わず『えっ?こんなにたくさんの看護婦さんがいらっしゃるとなんだか大袈裟な手術でも始まるのかと・・・』と言うと頭の方から看護婦さんが『いえいえ、だいじょうぶですよ〜。』腕のところでは違う看護婦さんが『それでは麻酔しますね。』
頭の方の右からさらに違う看護婦さんが『これを口にくわえて下さぁ〜い。テープで留めますね』とマウスピースを留め次々と事を運んでいきます。
これだけの看護婦さんに囲まれるとさすがにハレーム状態の気分でウキウキ、と思うまもなくどこからともなく『オオキタさぁん。ちょっとボーとしてきましたかぁ?』。
『ええ。ちょっとボヤ〜ン・・・』と言ったくらいのところで意識がなくなりました。

『オオキタさん、終わりましたよ。向こうのベッドで休んでもらうので、ちょっと起きて、歩いて下さいね』と違う部屋のベッドへ行き『ここで休んで下さい』と言われてそのまままた爆睡していたようです。

どれほどの時間寝たのかわかりませんが、看護婦さんが『オオキタさん。奥さんがいらっしゃってますよ。』と妻が迎えに来た事を伝えてくれました。
『もう起きられますか?まだ寝ててもいいし、待合いの奥さんのところに言っても良いですよ』と言われたので、とりあえず少しふらつきながら、妻の待つ待合室へ。

こうして胃カメラ検査は終わり、先生に今日のわかる範囲の結果を聞いたところ、完璧とはいかないまでも、特に悪性のものはなく、また気になっていたところの診察結果も聞き一安心です。

あとは血液検査、便の潜血検査の結果を今度のお休みに聞きに行って、その時に先生から『何もなかったよ』と言っていただいて今回の健康診断は終わりです。
と言う事で、本当の安心まであと5日。

14日(金)

健康診断

いつの頃からか、おそらく一ヶ月前くらいからだと思うのですが、喉仏の少し下あたりで何かがつかえるような、唾を飲み込むときもなんだかスッキリしない感じがありました。
ただ、妻の体調不良や検査が色々と目白押し状態だったので、自分の事はさておき彼女の体調や検査結果が落ち着くのが先と自分の事は後回しにしていました。

で、9月30日の駄文でも書いたとおり妻は色々な検査を受けたのですが、特に異常はなく一安心したのが先週のお休みでした。

彼女に特別異常がないとわかって安心したのか、私自身の喉もイガイガした感じはするし、体も何となくだるく、体の節々に痛みがあります。
こうなると自分の体調も気になり、食道や胃を調べてもらおうと妻がおすすめの胃腸科で胃カメラ検査を受ける事にしました。

正直なところ、もしかすれば何か悪い結果が出るのではないか、最悪だったらどうしようと考えてしまい、体調が悪いときに検査に行くのはちょっと怖い気がします。
それでも、妻の薦めと、自分自身でも結果はどうあれ検査に行かなくては話は始まらないと勇気を持って(?)行く事にしました。

血圧や脳の関係はこの駄文にも良く登場の『きのしたクリニック』で診てもらっていますが、基本的には脳外科の先生なので、今回の胃腸に関しては胃腸専門の先生のところへと言う事で、『星野胃腸クリニック』と言う病院に行きました。
妻がとても先生がお気に入りで、信頼度が高く、健康オタク&病院オタクの彼女のおすすめです。

行く以上は色々と見てもらおうと、胃カメラだけでなく、肺や肝臓などのエコー、便の検査も診てもらおうと朝一番からお医者さんに行きました。

受付を済ませて、自身の体の事を問診票に書き、身長、体重、血圧と検査、その後は先生の診察を受けて、エコーで調べてもらい、まず第一問題『脂肪肝』と言われたのですが、これは数年前から言われているので特にあわてませんでした。

その後は血液採取と心電図。

でいよいよメインイベントの胃カメラです。

まず、胃をきれいにする薬と言う事で白い液を飲み、その後口や喉をしびれさせる薬を口に含み8分。
もちろん初めは何ともないのですが、次第に口の中が痺れてくるし、口には薬を含んでいるので、しゃべれないのに婦長さんが『先日お見えになったオオキタさんのご主人ですよね?』。
とは言っていただいたものの、返事をしようにもうまくしゃべれず、『ファイ(はい)・・・』。

そうこうして8分たって薬を吐き出し、今度はカメラ室へ。

まだ、まだ、長くなりそうなので、つづく・・・。

8日(土)

ヘビ

『ギャーー!!!オオキタさんっ!オオキタさんっーーー!』と大声で向かいの奥さんが悲鳴を上げて呼んでいます。

昨日の朝、私がパンツ一丁で歯みがきをしている時の事です。
何事かと妻が玄関から顔を出すと、向かいの奥さんが妻に『助けてぇ〜!!!』
『◇●※★◎▲□×!!!。』
妻と向かいの奥さんが二人で大きな声でなにやらわめいているのですが、何を言っているのが聞き取れず、私もズボンをはいて玄関に出て行くと『ヘビ!、ヘビ!玄関の横ぉ〜!!!』。

初めはどこにいるのかわからなかったのですが、よく見ると散水用ホースの横にヘビがジッとしています。

私は犬は好きですし哺乳類系の動物は好きですが、昆虫、爬虫類は超苦手です。
とは言うものの、まさか知らない顔もできないし、とりあえず箒を持ってお向かいの玄関先へ行きました。

近くでヘビを見ると太さはそうでもないのですが、長さは1m程はありそうで私もちょっと腰が引けてしまいましたが、それでも箒でつついてみました。
何度かつついていると移動したのですが、そのままどこに行くかも知れないのでとりあえず箒で押さえ込みました。
ヘビも箒相手に口を目一杯開けて応戦しています。

妻に挟む物を持ってこいと言って、バーベキューの時などに炭をつかむハサミを持ってきてもらいようやく捕獲。

が、このヘビをどうする?
素人目にはシマヘビと思われたのと、ヘビを殺すのは気持ちが悪いので、結局近くの田んぼに逃がしました。

と、昨日は朝から大騒動しました。
ところで、こんな時に捕まえたヘビって本当はどうすればいいんでしょうね?

7日(金)

商店街

和歌山にもようやく『ドン・キホーテ』ができました。

このような書き方をするとお叱りを受けるかも知れませんが、和歌山の中心商店街である『ぶらくり丁』の衰退ぶりには目を覆いたくなる悲惨なものがあります。

私が子供の頃には平日でもアーケードの商店街を歩くのに人をよけながら歩いたものです。
私が子供の頃は現在のお店が住まいと一緒になっていたので、ぶらくり丁の商店街も私にとっては生活圏であり、遊び場でもありました。
人をうまくかき分けて少しでも早くアーケードを駆け抜けるのが子供心に快感でした。
特に買い物をするわけでもないので目的はないのですが、いつ行ってもたくさんの人出で賑やかに活気づいている商店街に行くと自分の気持ちも高ぶってくるような気がしてウロウロとするのが好きでした。

そんな商店街も郊外型の大型店が増えるにしたがって客足が落ちてきました。
それでも地元百貨店や大型店がある間は何とか持ちこたえていたようですが、相次いで大型店、百貨店が閉店すると一気に客足も遠ざかり、その後も閉店した大型店あとに入れ替わり立ち替わり店舗ができましたが、いずれも長続きしないで撤退しました。

このようにして、昔は歩いて通るにも人をかき分けて通っていた商店街が今は自転車ででもスイスイと通れるほどの人出になってしまいました。
このように商店街の衰退はは何も和歌山にかぎった事ではないようですが、子供の頃から商店街を知っている私には寂しいものがあります。

と言いながら、私自身もほとんど足を運んでいません。
で、昨日、ようやく和歌山にできた『ドン・キホーテ』なるものを視察(?)に行ってきました。

テレビなどで名前は聞いて知っていたものの何を売っていて、どんなお店なのか全く知りませんでした。
入り口には『激安の殿堂』と大書しているので、安物買いの私にはいいかも知れないと期待してお店に入り、色々と店内を見て回りました。

結果ですが、私的には『もういいです』と言う感じです。
店内がやかましい。商品の陳列が見にくい。圧迫感があり息苦しい。など次からはすすんで行こうという気になりませんでした。
ただ、夜中の3時まで営業しているという事なので、急に必要なものができたときにいいかも知れません。

そうそう。『激安の殿堂』と謳っていましたが、そうかなぁ?と言うのが私と妻の一致した感想です。
確かに怪しげな3流品がたくさんありそれらは安いのですが、ちゃんとしたメーカー品はそれなりの価格で、近所のスーパーのほうが安いものが結構ありました。

私には無理でしたが、それでも若い人たちにはお店の名前や商品構成で魅力を感じて集まってきてもらえれば、昔のような賑やかさを取り戻す事ができるかも・・・。
そう願いたいところです。

1日(土)

超音波電動歯ブラシ

以前から使っている電動歯ブラシのブラシが古くなったので替えブラシを買いに行ったところ替えブラシよりも安い電動歯ブラシがあったという事で妻が買ってきました。
一緒に専用の替えブラシも買って来たのですが、それが半年ほど前の話です。

替えブラシも安いので喜んで使っていたのですが、先日買い置きの替えブラシもダメになったので、お店に行くと替えブラシがなく、お店の人に聞きました。
お店の人も取り扱っていた事は覚えていて、一度本部に尋ねてみますという事でした。
一週間ほどして来た返事は、もう取り扱っていないので入荷しないとの事でした。

安いとはいえわずか半年ほど前に買った製品のパーツがないとは・・・。
電動歯ブラシにとって替えブラシがないのは意味がないと思うのですが。
その時だけ売れたらいいやみたいで、ちょっと無責任ではないかと思うのは私だけでしょうか?

結局その電動歯ブラシはわずか半年の運命でお払い箱です。
おまけに古い電動歯ブラシは新しいのを買ったときに処分してしまっていたので、普通の歯ブラシで磨いていました。

そんな時メール広告で格安の超音波電動歯ブラシの案内が来ました。
送料、代引手数料を入れても4,500円。
超音波電動歯ブラシと言えば1万円以上はすると思っていたので飛びつきたいところですが、先の安物買いの電動歯ブラシの教訓もありますから、まず替えブラシは?と思ったところ直接メーカーから買えるとの事で、問題は一つクリアーです。
あとは効果や耐久性です。
こればかりは使ってみないとわからないし、効果などは感じ方に個人差があるのでどうしようか悩んだのですが、ブラシが2本付いているとの事で夫婦で使うと思えば普通の電動歯ブラシを2本買うよりいいかなと思って申し込みました。

昨日その超音波電動歯ブラシが届き、早速夜の歯みがきから使い始めました。

電動歯ブラシと違って微振動で、説明書によると余り強く押し当てないと書いていたので軽く歯や歯茎に当てます。
普通の歯みがきや電動歯ブラシの時に比べて泡立ちが少なく、歯茎を傷つけにくいようです。
いつもは必ず歯茎から少し出血することが多かったのですが、昨日、今朝と全く出血していません。
歯もなんだかツルツルしているように思います。
ただ、やはり歯間ブラシは使わないと歯と歯の間の食べかすは完璧にはとれません。

以前の電動歯ブラシは電池式でしたが、今回の超音波電動歯ブラシは充電式ですし、替えブラシも安く、しかも軽く当てるだけなのでブラシの傷みも少ないのではと思っています。

昨夜、今朝の歯みがき状態では満足しているのですが。
またまた、いつもの安物買いの・・・となるのか、それとも今回は安く上手に買ったなと自己満足できるのか・・・。

inserted by FC2 system