下に行くほど、古くなります。

2006年 5月

 

30日(火)

だいわ?

いやぁ、久しぶりに、何年ぶりと言うより何十年ぶりに遭遇しました。
もしかすれば子供の時以来、40年ぶりかもしれません。

先日、30代前半のお客様がお見えになりました。
今までも数回お見かけした事のある方ですが、ほとんどお話しした事はなくお探しになっている製品の事でお答えした事がある程度でした。

その日もご来店になって店内を一通り見て回り、最後にウォーターラインシリーズの棚を熱心にご覧になっていました。
お客様が『大和、ある?』とおたずねになったのですが、あいにくタミヤの大和が品切れとなっていたので『申し訳ありません。すでに発注済みですので近日中に入荷します。』とお答えしました。
するとお客様は『そうかぁ。残念やなぁ。でも、日本人はやっぱり大和やでぇ。』

確かに映画『男たちの大和』公開以来、大和の模型の動きも活発になっていますし、昔は、子供の好きな代名詞で『巨人』『大鵬』『卵焼き』と言われたように、模型での代名詞と言えば『大和』『零戦』『タイガー戦車』でした。
大和という戦艦はやはり日本人に特別な感情を抱かせるもののようです。

さて、お客様はまだ大和を諦めきれずにウォーターラインシリーズの棚をご覧になっています。
突然独り言で『これ、大和に似てるけどなぁ。でも、やっぱり大和でないと』。

大和に似ている?確か武蔵も品切れ中のはず。
そうか。よくあるパターンでマニアでない人にとっては軍艦はすべて大和っぽく見えるんだ。
零戦なんかも、プロペラがあって、日の丸が付いていて、緑色をしていれば、隼でも雷電でも鍾馗でも、あげくには飛燕でさえも『これ、零戦?』って聞かれるものなぁ。
(模型ファン、特に飛行機ファンにとっては信じられないかもしれませんが世の中ってこんなもんですよ。)

いきなりお客様が『「だいわ」かぁ。』。

ン??????
だいわ???

まず私の頭の中をよぎったのは、『しまった!フジミの大和の在庫があったんだ!』
即座にお客様に『ごめんなさい。メーカーは違いますけれどよろしいですか?』

するとお客様からは驚くべきお返事が・・・。
お客様 『ぼくが欲しいのは「だいわ」じゃなく、「やまと」なんだよねぇ。』
私 『いえ。これが「やまと」ですけれど』(^_^;)
お客様 『だから、ぼくが欲しいのは「やま」って書く「やまと」なんよ。』
私 『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。』(-_-)
お客様 『ま、でも無ければしょうがないや。これでいいわ。』

と、こうしてお客様にはフジミの「だいわ」をお買い上げいただきました。

疲れた・・・。(_ _)
子供の頃初めて『大和』の文字を目にしたとき確かに『だいわ』って読んだ事を思い出しました。
でも大人の方でいらっしゃるとは・・・。

とは言うもののこんな楽しい事(?)もあるから商売を辞められないんですよね。

27日(土)

久しぶりのU.S.J.

先日の連休に久しぶりにUSJに行ってきました。
妻が体調を崩す前の9月末以来という事で実に8ヶ月ぶりです。

今回USJに行ったのは、私たちの年間パスが6月2日までで期限切れになる事、妻の体調も午後からの半日程度なら大丈夫そうなこと、それと新しいショーの『ピーターパンのショー』が始まった事などの理由でした。

さすがに現在の妻の体調を考えると年間パスを買う事もためらわれるので、今回のUSJ行きで当分の間お預けになると思います。

今回は乗り物のアトラクションは体を支えるために筋肉に力が入り、妻の体調を考えると乗れない事、園内を長時間歩く事も足に負担がかかるので出来る限りゆっくりと休み休み歩きながらUSJお得意のショー関係を中心に回りました。
これだと椅子に座ってみる事も出来ので負担も少ないだろうと言う事もありました。

さて、USJに行くと言ってももう一つ問題が。
我が家の過保護犬です。
幸いにもUSJには犬を預かってくれる施設があるので預ける事にしました。
これで犬の散歩を気にしなくても、場合によっては一度途中退場して犬の散歩をする事も出来ます。
(結局はUSJでラストまで遊んで、出てきてからの散歩でしたが・・・。)

2時頃にUSJに到着して、早速、犬を預けて園内へ。
USJは5周年という事であちこちに5周年の飾り付けや飲食店は記念のセット料理を、物販のお店も5周年記念グッズを用意しています。

とりあえずは妻がお気に入りの『キャラメル味 ポップコーン』を買います。
以前に買ったポップコーンの容器を持っていくと入れてもらえるので、もちろん今回も容器持参です。

次に夜に行われる『ピーターパンのショー』の有料席チケットを買いに行きました。
ピーターパンのショーはステージに近い見やすい場所は有料で、その後方に無料見物スペースがあります。

チケットを買って少しお腹が空いたので軽く食事をして歩いていると『バックドラフト』が。
いつもの調子で『バックドラフトなら並ばなくていいし、体に力が入るほどではないし見てみる?』と言う事で中にはいると、どういう訳か今までにない人の数。
中に入ったものの人が多いので出てきました。

そのままトロトロと歩きながらスケジュール表を見ると『ウォーターワールド』の開始時間まで30分ぐらいと言う事で『ウォーターワールド』を見る事に。
暖かくなってきた事もあって、派手にお客さんに水をかけて楽しませてくれました。
相変わらずの出演者の熱演に思わず拍手!です。

ピーターパンのショーの影響なのか、平日だというのにかなり人出が多く、『ジョーズ』の前を通るとここも人がいっぱいです。
30分以上の待ち時間はガマン出来ない夫婦ですので、これも諦めました。

次に目に付いたのは『モンスター ロックショー』です。
これも椅子に座って涼しいところで見られるのと、私のお気に入りなので早速中へ。
私的には今回のフランケン役とドラキュラ役の歌唱力がものたりませんでしたが、ブライド役はうまかったのと、なんと言ってもビートルジュース役が私のお気に入りの人だったのでこれも満足です。

その後は大ファンの『ブルースブラザース』
が、今日の出演者はイマイチでした。

USJの楽しさの一つは同じショーで、同じようにしゃべっているのに出演者によって全く雰囲気の違うものになります。
また、生のショーですからアドリブが入って思わぬたのしい事も。

こうして夜のピーターパンのショーを見て満喫して帰宅の途につきました。
またいつか年間パスを買ってUSJに何度も遊びに来られるように妻の体調が良くなる事を信じて。

もちろん帰りには犬もちゃんと連れて帰ってきました。
でもUSJの植え込みの何カ所かにマーキングも・・・。

26日(金)

ホビーショー タミヤ編

ホビーショー第3弾はタミヤネタです。

一ヶ月ほど前にタミヤからFAXで案内が来ました。
ホビーショーの行われる5月18日(木)午後5時から午後7時までミニ四駆販売の登録店の懇親会を行いますので参加して下さい、と。

このFAXを見た瞬間に『あほか!』と思いました。
確かに静岡近辺の販売店さんは参加出来るけど、和歌山からでは帰れなくなってしまうおそれがあります。
さらには毎年の事ですが私は静岡に行くときは朝4時に起きて和歌山駅を4時50分に出る始発に乗ります。
つまり最良に事が運んだとして、4時50分の始発に乗って、和歌山に帰り着くのが深夜の12時頃になりそうなのです。
今までこういった形の説明会などがあるときは、お昼の2時頃から1時間ほどと言う形が多く、これなら遠方の販売店でも無理なく参加出来ます。

で、FAXの返事を早速送りました。

◎ 参加したくても出来ない。
◎ 和歌山の田舎者は家に帰れなくなる。
◎ わざと参加しにくい状況を作ったのか。
などと書いた後に、アーーーーーーー、イラつく!!

と書いて不参加で返事しました。

さて、田宮社長に妻のお見舞のお礼を電話では言ったものの、今回の静岡ホビーショーではやはり直接顔を見て言わないといけないと思っていました。
社長も私がホビーショーに来ている事を知っているはずですから、顔も見ずに帰れば不義理なやつと思う事でしょう。
ところが静岡ホビーショーは静岡のメーカーが主催で、田宮社長は理事長をしているため非常に忙しく、静岡ホビーショーでゆっくりと話す事が難しいのも事実です。

そこで、ホビーショー前日にタミヤのN村君に連絡を取り、懇親会に社長が出席するかと聞いたところ、出席するとの事でした。
で、それなら社長と話しもあるから私も懇親会に出たいが、今からだと準備の都合で出席出来ないか?と聞いたところ、すぐに手配しますとのお返事をいただきました。

懇親会会場で開会前に社長を見かけたので、とりあえずお礼をと思い『まいど』と声をかけるなり社長の方から『アー。和歌山さん。奥さんの具合はどう?』といきなり聞かれ、それなりに少しずつではあるけれど回復している事を話すと、社長の親友も同じ病気だった事などを話されて、『奥さんを大事にしてあげてよ』と言うので私の携帯を見せました。実は私の携帯の待ち受け画面は妻です。
社長もそれを見て『なに?エッ?奥さんなの?』。
もしかすればちょっとあきれてたかも。

こうしてタミヤN村君のおかげで無事懇親会に参加出来、社長にはお見舞のお礼はお礼としてお伝えし、さらには仕事上の事でお願い事、タミヤの会社の事などを話す事が出来たのでホビーショー会場でバタバタと話すよりも良かったかもしれません。

懇親会の終わり際に、親しくさせて頂いている販売店の方が田宮社長のサインが欲しいと言うので社長にお願いしてサインをしてもらってあげました。
その際に社長が『また、電話頂戴よ』と言うので、『電話するのは良いけど、色々言うとまた若い人たちが怒られてかわいそうだし。社長が若い人たちを怒らないんだったら、また電話するよ』。
『オレがさ。怒るって?和歌山さんの事で怒んないよ。大丈夫だよ』。
これはウソ。私が電話して一言でも余計な事を言うと社員さんは怒られる可能性があるのだから。

PS
タミヤの皆さん。安心してね。余計な電話はしないから。

23日(火)

ホビーショー ハセガワ編

ホビーショーネタの第2弾です。

今回のホビーショーではハセガワが1/350艦船模型を発表するという事で私は金剛級戦艦、赤城級空母、高雄級巡洋艦あたりを予想していました。
1/350スケールの艦船模型と言えば、とにかく『大きい製品!』というイメージが湧きます。
そこで当然、戦艦や空母、でなくてもせめて巡洋艦と思ったのです。
まして新金型艦船発売と発表したものの、製品名を発表せず一ヶ月以上も値打ちを付けていたのですから、その期待は大きかったというのが本音です。

ところがいざフタを開けてみると、駆逐艦『雪風』

正直言ってガッカリでした。
いいえ。『雪風』が悪いと言っているのではないのです。
ハセガワの担当者に言ったのですが、発表の仕方です。
雪風なら今回のように別に期待感を引っぱるような発表でなくても良かったのでは?
期待が大きくなった分、素直に新製品を喜べない。
それなら初めから雪風と言っていればもっと素直に製品の評価を出来たのにと思います。

ただ製品としては良い製品ですので是非ご覧下さい。

最近のハセガワお得意の初回特典は『1/350 二式大艇』がつきます。
また、別売りオプションとして手すりなどが入ったエッチングパーツも発売になります。
1/350のエッチングパーツと言う事で1/700ウォーターラインサイズのエッチングパーツよりも扱いやすいと思います。
また駆逐艦ですからパーツ数も少ないですから、艦船模型に興味をお持ちの方で、エッチングパーツにトライしてみようかと思っていらっしゃる方は練習にもなると思います。
これなら作れそうな気がすると思わせてくれる製品です。

現在の予定では当店入荷は6月2日です。
お楽しみに。

実は、ホビーショー前日に当駄文でもすっかりお馴染みのA田弁護士から電話がありハセガワの艦船は何かまだわからないのかとのお問い合わせでした。
このとき某巨大掲示板で駆逐艦らしいという噂が流れていたのを目にしていた私はA田さんに『もし、この噂通り駆逐艦なら「おまえらっ!もったい付けて駆逐艦かっ!」と暴れてしまいそう』と話したところ、A田さんも『そうやなぁ。暴れても仕方ないなぁ』。
そこで『暴れて器物損壊にでも問われたら助けに来てや』と言うと『ぼくは行かんけど静岡の弁護士を紹介したるわ』。

とりあえず暴れる事はしませんでしたので弁護士のお願いはしなくて済みましたが、きっちりとお話しだけはハセガワの担当者にしてきました。

19日(金)

プロモデラー 金子 辰也 氏

昨日の静岡ホビーショーで金子辰也氏にご挨拶させていただきました。
模型ファンなら必ず耳にした事があるお名前でしょう。
もちろん私もお名前もお顔も存じていましたが、お話ししたことは一度もありませんでした。

数ヶ月前の事ですが、衛星放送のプラモ作ろうの番組に出演の金子氏が「男たちの大和のロケセット」の大ディオラマを製作されている放送を見る機会がありました。
その時の金子氏の実に楽しそうで、ご自分の作業にご自分でワクワクされているお顔を拝見して本当にいいお顔をされているのがスゴく羨ましく、また、金子氏の模型を愛している姿勢にメチャクチャ感動しました。
その時からとにかく金子氏にお会いしたくて、金子氏は必ずホビーショーにお見えになるはずだと思い、こうなれば模型屋の特権を活かしてホビーショーで何とかご挨拶させていただこうと誓いました。

そしてとうとう本当にその願いが昨日叶いました。

突然声をかけさせていただいたにも関わらず、氏のお人柄をそのままに表す温和なお顔、優しい笑顔でお話してくださいました。
いやぁ、お話しさせていただいている間かなり舞い上がっていました。私。
何を話したのか覚えていません。あらぬ事をくちばしっていたかも・・・。

金子氏は「なんなんだ?この変なオッサンは?」と思われたかもしれません。
怪しげなオヤジと思われたかもしれませんが、私的には今回のホビーショーでの目的はこうして充分に達成出来ました。

ア〜〜〜ッ!しまったぁ!一緒に写真を撮ってもらうんだった・・・。
次にお会いしたときには一緒に写真を撮ってもらって、金子氏の本を持参してサインをいただこう。

金子さぁ〜ん。もし、この駄文をお読みになっていたら、確かに変なオッサンですが、今後もよろしくお願いいたします。
アッ。そうそう。私に関する情報は関谷さんやタミヤのMM設計のT村さんからお聞き下さい。
(うるさい小売屋と言って、私の悪口しか出ないかもしれませんが・・・。)

さて肝心のホビーショーでの製品情報ですが、各社のサイトですでに発表しているのでご覧いただくのが一番いいのではないかと思います。
と言う事で、次回の駄文もホビーショーおもしろ話を書いてみたいと思います。

16日(火)

ペイントミキサー

常連のお客様、Iさんのご注文で『ウェーブ ペイント ミキサー』を取り寄せました。
この商品はずっと以前から発売されていたのですが、私の個人的な見解として『これは役に立たないだろう』と思って取り扱いをしていませんでした。

Iさんが、衛星放送で放送している『プラモ作ろう』の番組の中で何人かのプロモデラーの方が使っているのを見て便利そうだから欲しいというのです。
正直私は自信がない製品だったのでIさんに本当に使ってみるの?と再確認。

数日後Iさんから『あれ、ええわぁ!』と大絶賛。

と言う事でIさんがあまりにも絶賛されるので、とりあえず他の常連さんにも勧めてみると何人かの方にお買い上げいただきました。
結果はどの常連さんからもお誉めの言葉をいただきました。

私の勝手な思いこみから取り扱いを見合わせていたのですが、現在では取り扱いの遅れを取り戻すかのごとく当店の一押し製品です。
本当にきれいに、ラクに、短時間で塗料を撹拌出来ます。

取り扱いを初めてウェーブのT常務に電話をしました。
まず始めに今まで取り扱っていなかった事を話し、お客様のご要望で取り扱ったところ予想以上の好評をいただいた事を伝えました。

するとT常務がペイントミキサーのとっておきの裏利用方法があると教えてくれました。

ビールをグラスに入れて、ほんの少し、ギュンと瞬間と言っていいくらいの時間ビールの中で混ぜると、細かいきれいなアワが出来て美味しいビールが飲めるそうです。
焼酎派の私は試していないのですが、どなたか試してみませんか?
え?塗料を混ぜたものでビールは混ぜられないって?
T常務が言うのには『だからビール用と塗料用の2個買ってもらって下さい。』

13日(土)

ホビーショーが近づいてきました。

毎年5月と10月は模型業界にとって大きな行事があります。

5月には来る夏休み商戦を、10月には目前に迫った年末・年始商戦を乗り切るために各社は自信の新製品を発表します。
一方、問屋、小売店はメーカーが発表する数々の新製品の中から本当に売れそうなもの、自分のお店のお客様に喜んで頂けそうな製品を吟味します。

また、模型業界では普段はほとんどメーカーの人たちと直接会って話をすると言う事がないので、年2回のホビーショーでは彼らと正に膝を交えて話をする好機です。
日頃から感じている商売上の思いを話し、今後の各社の動向を聞き、お互いの情報交換の場と言う貴重なイベントです。

さて、来週開催される静岡ホビーショーも今年で45回目だと言う事で、延々と45年間もの長きにわたり開催されてきました。

私が子供頃はホビーショーに出かけていく父がとても羨ましく思えた事を覚えています。
まず第一に5月には静岡、10月には東京に行くという事が羨ましく、仕事がどんなものかわかっていない子供にとっては、仕事とはいえ遠くに行ける事が羨ましいのです。

さらに子供の頃から模型好きだった私は父が会場で一足速く新製品の事を知る事が出来、実物を見る事が出来ると言う事も羨ましい理由でした。
ですから、ホビーショーが終わって父が帰ってきたときに両手に持った大きな手提げ袋にいっぱいに入ったカタログやチラシを見るのがとても楽しみでした。
どのメーカーもホビーショーでは目玉商品があり、大型製品であったり、今までになかった新しいジャンルの製品であったりと毎回毎回本当に楽しませてくれました。

そんな私も今年で30回目の静岡訪問です。
10月の東京でのホビーショーと会わせると60回。
若い頃はホビーショーに行く事は苦にならなかったのですが、最近は少しずつ重荷になってきています。

ホビーショーには日帰りで出かけます。
静岡に行くときは和歌山駅を午前4時51分の始発に乗り、会場には9時頃到着します。
その後は会場が9時30分にオープンするのを待って、まず前日から泊まり込んでいる問屋の社長や当店の担当者に挨拶をし、注文書を持って各社の製品を見ながら注文書に書き込み、会場内をウロウロと歩き回ります。
途中休憩することなく、がんばれば1時頃には発注の仕事は片づきます。
その後はとりあえず昼食をとり、午後からは各社の製品を改めて見学しながら、各社の人とお話をします。

こうしてあっと言う間に閉場時間の4時半になり、チラシなどの入った荷物を手に帰路につきます。和歌山に帰り着くのは大体いつも9時頃です。
こうして長い一日がようやく終わります。

さて、ホビーショー見学で重荷になるのは体力的な問題だけではありません。
発表される予定の新製品に魅力がないのも大きな理由です。
さらにはわざわざ会場に高い交通費と貴重な一日を費やして足を運ばなくても、各社のサイトや模型ファンのサイトで新製品情報は充分に溢れています。
うっかりと私が見落としてきたものも、しっかりと紹介されている事も少なくありません。

では、何のために行くのか?

10月のホビーショーは明確な理由があります。
当店のお客様で運営しているチームオーバーレブの展示会への協力のお願いです。

それでは今回は?
ウ〜〜ン・・・・。
とりあえずは昨年末に妻が入院したときにタミヤのM君と社長にお見舞をいただいたのでお礼と妻の状態の報告かな。

アッ。そうそう。それと今回はハセガワが1/350艦船の新製品を会場で発表すると言う事ですので、それが楽しみかも。
実は一ヶ月ほど前にハセガワに用事があって電話したときに『それはそうとホビーショーで発表を予定している「金剛」だけどさぁ』とカマをかけたのですが、担当は誘導尋問にひっかかることなく、少しひるんだあとに『その話しはカンベンして下さい。』と。
何なんだろう???

12日(金)

常連さん

商売をしていると様々なお仕事の方がお客様としていらっしゃいます。
また当店のような趣味性の強い商売の場合、お客様との関係が単に商品を買っていただくという事に留まらずに親密な関係を築かせていただくことが多々あります。
さらに当店と個々のお客様との関係だけに留まらず、お客様同士を同好の士としてご紹介させて頂いたり、また、それぞれのお仕事の分野でご紹介させていただくこともあります。

私がいつもお世話になっている『きのしたクリニック』にも脳梗塞や偏頭痛などの心配な人を何人かご紹介しました。
きのしたクリニックにはMRIやCTの設備があるので、その場で撮影して診断してもらえますし、待ち時間はその日によって違うものの日赤や医大ほどの時間はかからずに診てもらえます。

先日は常連のS和さんに仕事上の事で、これまた当店の常連のA田弁護士さんをご紹介させていただき喜んでいただけました。

その前にはY谷さんからお昼頃に電話がかかってきて『今晩N田屋(焼き肉屋さん)に予約しておいて。8時に3人』。N田屋さんは当店の常連のお客さんのお父さんが経営されている焼き肉屋さんです。

こうしてたまたま和歌山模型に来て下さった方々が何かの縁でその輪が広がっていき私がそのお手伝いをさせていただいている事にも商売のおもしろさ、楽しさを感じます。

ただ、こうしてご紹介させていただいて一つだけ難点が。
模型好き同士という事で肝心のお話しより、模型談義の方が中心となる事があるようです。

S内さんは風邪で熱が出てウンウン唸りながらきのしたクリニックに行ったのですが、S内さんは注射の一本もさっさとしてもらって帰って寝ようと思っていたのに、院長は模型のフェラーリの話題を持ち出し、S内さんは『フェラーリの話は今度にして』と思ったとか・・・。

A田弁護士にご相談になったS和さんは先ほど御来店になり、事務所に行ってきたけど半分は模型の話やったとか・・・。

良いのか、悪いのか・・・。

(今日の駄文を送信すれば必ずA田弁護士さんは『そんな事ないよ〜。仕事の話をちゃんと済ませてからやな、模型の話をした。』と言いながら御来店になるはず。待ってるでぇ!言い訳聞いてあげるから。)

3日(水)

ゴールデンウィークの思い出

ゴールデンウィークも中日となりましたが、今日は本当に良いお天気になりました。
こんな日は皆様はご家族とお出かけでしょうか?
各地の行楽地はすごい人出となっているでしょうね。

この時期になると思い出すのは子供達が小さい頃、『折角のゴールデンウィークやし子供達がかわいそうやからどこかに連れて行ってやれ。店は見ておくから』と当時一緒に店をしていた父に言われ、関西サイクルスポーツセンターに行った思い出です。

それまで私たち家族は出かけると言えば子供が就学前は平日、就学後は子供達が夏休みなどの平日ばかりでした。
就学前に平日に『みさき公園』に行ったときなどは本当に貸し切りと言っても過言ではないほどのんびりとしていました。
豆汽車に乗りたいと子供が行ったときも、係の人がいなくてキョロキョロしていると向こうの方からおじさんが『乗るかぁ〜い?』と言いながら走ってきます。
子供の分の切符を渡すとおじさんが『危ないからお母さんも一緒に』と言って切符無しで乗せてくれ、私が写真を撮ろうと線路際で構えていると前でわざわざ止まってくれておじさんが『もう良いかい?』と。

こんな状態しか知らない私たち家族がゴールデンウィークに初めて出かけたものですから、以前にも行った事がありその時は2時間か2時間半くらいだったと家を出る時間もそれを基準に昼頃着ければ良いやと考えて行きました。

ところが関西サイクルスポーツセンターの近くまでは良かったのですが、普通に走ればあと20分か30分というところで全く車が動かない大渋滞です。
あとから考えるとすでに駐車場は満車で、誰かが帰らなければ入れない状態なのですが時間はまだお昼前ですから帰る人などあろうはずもなく、道路に溢れた車はいつまでたっても動けません。
それでもまだ入れると甘い期待を胸に、とりあえず中に入ってからお弁当を食べていたのでは時間の無駄だと渋滞で動かない車の中でとりあえずお弁当タイム。

午後1時を過ぎた頃から少しずつ動き午後2時前にはようやく入り口が見えるところまで来ました。
と思いきや、係員が道路端に誘導して駐車場入り口から延びている列の後ろに並べと言います。
列の後ろを探して車を進めるとさらに何百メーターもの列です。
係員に訊くと4時頃には中に入れると・・・。
ちょっと待て。4時に入ったとしてどれほど遊べるのか?
さすがに諦めました。

幸いにも私の叔父が吉野にいるので予定を変更して吉野に行く事にしました。
叔父宅に付いたのは3時を過ぎていましたが、私も家族もようやく車から降りられる事にホッとしました。

これ以来二度と私も子供達もゴールデンウィークに遊びに行こうとは言い出しも、思いもしませんでした。

 

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