下に行くほど、古くなります。

2007年 2月

 

27日(火)

gonzouさん

それまで私は自分の身近に障害を持った方はいませんでした。
正直なところ彼がはじめてお見えになった頃の印象はあまり無いのですが、何度かお見えいただいているうちに、足の悪い方という漠然とした印象を持っていました。

当店の掲示板に『gonzou』と言うハンドルネームで何度か書いていただいたこともあり、少しずつ親しさを増していきました。
そのうちに当店の常連さんの常ですが、買い物のためにご来店になるだけでなく、ただ遊びにだけ来るようにもなりました。

ある平日、仕事のはずなのに昼の日中からご来店になりました。
しかも松葉杖をついています。
元々足が悪い方と思っていたので、足がどうにかなって松葉杖を使っているのかなと思いました。
店内に入ってきて、『悪いけど座らせてよぉ』とイスに腰掛けました。

幸いにもと言うか、いつもの通りお客さんもなく暇をもてあましていた私は話し相手が出来てラッキーです。

とりあえずは『今日は仕事は?』と言うと『足の調子が悪くて』と言うのでふと足元を見ると何やらズボンの裾がヒラヒラしています。
しかも足が無い・・・。
するとgonzouさんがズボンの裾をあげて『義足を嵌めているところが痛くて医者に行ってきた』。
なんとgonzouさんの足は膝まででした。

正直言ってショックを受けました。
自分の身の回りに障害を持った方がいなかった事で障害を持っている方の事を何も知らなかった私は、こうも平然と義足の事を話してくれる事に返って私の方がなんだか彼に悪い話題を持ちかけてしまったと思いました。
が、すでに後の祭りです。

ところがさらに驚く事にgonzouさんは『こっちだけちゃうで。』と言いながらもう一方の足も見せてくれました。
なんと、こちらも義足。
gonzouさんは両足共に膝から下が義足でした。

私の方が気をつかって尋ねてはいけないと思っていても、彼の方から色々と足のことを話してくれました。

彼と話していて思ったのは彼の心の強さです。
彼が特別なのか、障害を持っている方はみんな心が強いのか。

彼が言っていた言葉で印象に残っているのは『こうやって外に出てきていると言うことは障害のことをあまり気にしていないと言うこと。だって障害のことでイヤだったら外に出て来ないで引きこもっているよ。』
やはりgonzouさんは強い!

さて、古くからの駄文の読者の方ならご存じですが私の妻は膠原病を患い、その治癒が思い通りに進まないもどかしさからくじけそうになることもあるのですが、彼女もgonzouさんのことをよく知っていてくじけそうに
なったときいつも口にするのが『いやいや。gonzouさんの事を思えば私もがんばらなくては』。
gonzouさんは私の妻にも力を与えてくれています。

と言うことでgonzouさん、いつもありがとう。
でもね、これと店に来たときにいじめてあげるのは別問題だからね。
これからも遠慮なくビシバシいくでぇ。

【この駄文を書くにあたって、gonzouさんの障害の事を書くと言うことで
ご本人に記述前に許可を、下書き段階で内容の確認をしていただきました。】

24日(土)

はじめてのおつかい

一昨日のお休みに銀行に行って来ました。

恥ずかしいお話しですが、私、この30年近く一人で銀行に行った事がありませんでした。銀行に用事があるときはいつも妻任せでした。
一昨年の暮れに妻が入院したときに銀行に行ったのですが、その時は妻が一緒に行ってくれたので、妻の指示通りにATMの操作をしたため、その時は出来た気になっていましたが一人でATMを操作した事がないんです。

今回はどうしても妻が行けなかったので私一人での『はじめてのおつかい』状態です。
一人で行かなければならないという事になると不安が募ります。

今回は問屋さんへの支払いの送金をしたのですが、以前と違って10万円以上の振り込みは一度自分の口座に入金をして、それから相手の口座に振り込みます。

行く前に妻から『機械の前に立ったら自動的に画面が切り替わるから入金のボタンを押して、カードを入れて、暗証番号を入れて、お札のところにこのお金を入れれば、後は機械がやってくれるよ。』
『今度は一度カードを取り出して、振り込みのボタンを押して、カードをもう一度入れて、振り込み通帳を入れて』等など。
操作方法を詳細に教えてもらいました。

最後に『もしわからなければ係の人がいるから教えてもらいなぁ』と言うので、『でも、銀行って今、両替でも手数料を取るくらいだから、ATMの操作方法を聞いたら手数料を取られるんじゃないの?』
『それなら操作方法を聞く前に、係の人に操作方法を教えてもらうのはいくらですか?って聞きなぁ』
さすがにATMの操作方法は無料で教えてくれるそうです。
(あっ、これって係の人に聞いたのではなくて、妻に聞きました。)

不安と期待が入り交じった『はじめてのおつかい』ですが、銀行について機械の前に立つと妻の言ったとおりに次々と画面が出てきて妻に言われた事はすべて無事迷うことなく終了。
スムースに事が運んだ私は心の中で『オォッ!出来るじゃん!』。
銀行を出てすぐに妻にメールで『無事任務完了!』とメールをしました。
帰宅後、通帳やレシートを妻に見せると『うん、うん。ちゃんと出来てるよ』。

今回は何とか無事済ませる事が出来ましたが、最近は物覚えが悪くなっているのでもう何回か同じ事をしないと完全にマスターできないかもしれません。

23日(金)

エッ?ウイルス?

朝、お店に来てパソコンのスイッチを入れ、お店の電気を点けたり、窓を開けたりして開店準備を終える頃にウインドウズが立ち上がっているので、メールチェックをするために、OutLook Expressを起動します。
するといつの頃からかの確かな記憶はないのですが、メチャクチャ遅くてなかなか立ち上がってきません。
一緒にIEも起動しているのですが、こちらもなかなか立ち上がりません。

これはもしかして裏で何かが動いていて立ち上がりが遅いのかと思い、パソコン素人が思いついたのは『ウイルスにやられたか?』。
しかし当店のプロバイダーはウイルスメールのチェックだけでなくサイトのウイルスもチェックしてくれているはずなのにと思いつつ、心配になりウイルスチェックをしましたが、ウイルスは見つかりませんでした。

何せパソコンは全くわかりませんから自分の思っている結果が出なければ、(この場合はウイルス疑惑)全くお手上げです。
だって、原因が他に思いつきませんから。

しかもこの起動が遅いのもお昼からには正常になっているのです。
何度検査してもウイルスが入っているようでもないし、時間が経てば正常に作動するし、機会を見て長男に聞くか、私の元祖パソコン先生のY田さんに聞いてみようと思っていました。

そんな折り待望のY田さんがご来店。
早速話しをすると『とりあえずタスクバーのところで右クリック、タスクマネージャーを出して、CPUをクリック』と教えてくれながら次々と作業をしています。
『ほら。こうすれば今何が動いているかわかるでしょ。』

と、画面を見ると【V3なんたら、かんたら】のソフト名が2番目に。
これってウイルスチェックのソフト。
そう言えばいつだったか起動時に自動的にウイルスチェックをするように設定し直していた事を思い出しました。
開店時にお店の掃除をしている間にウイルスチェックをすれば、掃除中はどうせパソコンをさわらないのだからと設定し直したのでした。

翌日からは、ウインドウズ起動後にIEやOutLook Expressを起動せずに掃除が終わってから起動するとそのころにはウイルスチェックも終わっているので普通に立ち上がりました。
問題解決。

これでまたひとつ勉強できました。
Y田さん、ありがとう。

21日(水)

勧誘電話

さすがに今回はアッタマきたっーーー!!!

電話というものはこちらの都合に関係なく呼び出しをします。
どんなに忙しくても電話のベルが鳴ると電話を取らないわけにはいきません。
これがお客様からの電話であればなんと言う事はないのですが、電話での勧誘の時ほど腹が立つものはありません。
しかもこのような電話が3件も4件も連続してかかってくるとさすがに閉口します。

お客様からのお電話であると言う事を前提に電話を取りますから『ハイ!和歌山模型です。』と言うなり相手は『社長さん、いらっしゃいますか?』
これで用事のない電話である事は明かですが、それでも相手はこちらの電話番号を知っているわけですから、余り失礼な対応をして嫌がらせをされてはたまらないので、一応は『どう言ったご用件ですか』と聞き
内容を一応聞いた上で『うちではいらないです』とお断りします。
それでも一応内容を聞くのでそれなりに無駄な時間は費やしてしまいます。

昨日も何件か同じような電話がかかってきました。

そのうちの一件はヤフーで商品を販売しないかというものでした。
ただ、私は基本的には店頭で対面販売をするのが商売の楽しさと思っていますので、通信販売は余り興味がありません。
もし通信販売をするとしても、数度のメールのやりとりをした上でお客様に納得の上買って頂きたいと思っているので、通販のシステムを利用してボタンひとつで買えるような販売はしたくありません。

商品の事も、代金の事も、送料の事もすべてにお客様に直接納得頂いたお返事をいただいてからお送りしたいと思っています。
お客様にとってはボタンひとつで買えない面倒くささもあると思いますが、こうする事で直接お顔は会わせていなくても、店頭で商品を手にとって納得して買っていただく事に少しでも近づけるのではないかと思っています。

私の自己満足な商売の理念はどうでもいいや。
今日のお話しはそれではないのですから。

そのヤフーで売らないかの電話の若い男はクドクドと説明をはじめたので私はいつものように『いらない』と何度も言うのですが、さらに食い下がってきます。
それでもいきなりこちらから電話を切って嫌がらせも困りますからと思ったのですが、いい加減長い話になってるので『だから、いらないって言ってるやろ』と電話を切りました。

するとまた電話が鳴りました。
先ほどの男が『電話が途中で切れちゃって』と。
『だからいらないっていっただろ。オレは通信販売には興味が』と言ったところでいきなり今度は向こうが電話を切りやがったぁ!!!

さらには数秒後にまたベルが。
『ハイ!和歌山模型です』と電話に出ると『・・・・』で数秒後にブチッ。

さすがにはらわたが煮えくりかえるという表現がピッタリですが、どこの誰だか相手はわかりません。
相手がわからないという事でまたまた余計に腹が立ってきます。

そこにまた電話。
あのやろう!また電話してきやがったのか。

でもお客様だといけないので『ハイ!和歌山模型です。』
今度は若い女性の声で『今お使いの電話料金がお得になる・・・』と言いかけたところで先の若い男の件がある私は『お前らはヒマで電話してきてんのかもしれんけど、こっちは忙しいんじゃ!さっきもお前みたいな
ヤツが電話してきて腹たってんのじゃ。ボケっ!!!』と電話を切りました。
後から思うと先の男とこの女性は関係がないと言えばないのですが、私にとっては相手は違っても迷惑な電話勧誘屋と言う事で同じ穴の狢です。

ちょっとはスッとしたけど、一時的にはかなり血圧が上がったかも・・・。

17日(土)

バレンタインデー

一昨々日はバレンタインデーでしたが皆様の戦果(?)はいかがでしたでしょうか?

私の戦果は、まずお一人目は常連のお客さんのお姉さんに頂いたのですが、当店がお休みだったのでわざわざ自宅まで持ってきて下さいました。
この方には毎年いただいています。ありがとうございます。

二人目は翌日の15日に小包で届きました。
用事があって出かけていたのですが、家に帰ると妻が『姉ちゃんから来た小包やったので開けたら、あんた宛やった。勝手に開けてゴメン』と言います。
妻の姉、義姉が私に送ってくれました。

チョコレート替わりのお菓子とお小遣い、それと手紙が入っていました。
義姉からバレンタインデーにいただくのは初めてでした。
早速お礼の電話と思ったのですが、義姉も仕事をしている時間だったので携帯電話にお礼のメールを入れました。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
いきなりこんなかたちで義姉さんから愛を告白してもらってうれしさのあまり天にも昇る気持ちです。妻への愛との狭間で悩みます。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~夜に妻が義姉に用事があって電話をしていたので、途中で電話を変わってもらいお礼を言って、義姉さんの気持ちはわかったよと言うと『二人もハゲはいらんわ。』と反撃にあいました。
そうです。義兄もハゲなんです。
ハゲは同じでも若さが違うよと言っても、ハゲはハゲと言う事で撃沈でした。

義姉と妻はとても仲がよく、また義姉はとてもよくできた人で私たち夫婦はいつもいつもお世話になりっぱなしです。
これからもよろしくお願いします。義姉さん、いや、姉さん。

16日(金)

Y沢さん

少し前のことですが、お店を終わって自宅に帰り、犬の散歩を終えて帰ってきて食事前の一息をついていると携帯電話が鳴きました。

携帯電話が鳴く?と思われた方もいらっしゃると思いますが、私の携帯電話の着信音はネコの泣き声にしています。
電話がかかってくると『ニャー、ニャー』と携帯電話が鳴きます。

このときも『ニャー、ニャー』と携帯電話が鳴くので、発信者名を見てみると元(?)常連さんのY沢さんです。

Y沢さんには以前にも駄文に登場していただいたと思いますが改めてご紹介します。
彼は大企業に勤めるいわゆる転勤族です。
2年余り前まで3年ほど和歌山勤務でした。
そのときに常連となり、さらには当店のお客様の模型クラブ『チーム・オーバーレブ』にも入会していただきました。

クラブの会員との付き合いは彼の和歌山での大きな財産と思っていただいているようで、横浜勤務となった今でも在籍しています。
昨年のクラブの展示会にはわざわざホテルに宿泊してまで横浜から参加しました。
会員からは『アホちゃうか』と言われながら。

さてその彼からの電話でしたが、時計を見ると午後10時30分を過ぎています。
こんな時間に何かあったのかと心配して慌てて通話ボタンを押しました。

『もしもし。どうした?何かあったのか?』
『こんばんは。いやぁ、さっきから一人で模型をムシムシと作っていたら無性に寂しくなってきて・・・。』
『はぁ???』
『だって、一人ですよ!一人。(しらんがな。)和歌山模型だったらみんなが集まってきてワイワイと出来るけど、そんな所もないし。』
『だから、横浜でそんなお店を探せって言ってるやん。』
『だって和歌山模型みたいな店はこっちにはないですよぉ。』
『おまえの探し方が悪いんや!』
『ほんと、ないですって!』
(ここまで書いて気が付いたけど、お客さんであるY沢さんが『です、ます』で私が命令口調になってる。ま、いつものことです。)

結局この調子で仕事以外の仲間や友人がいないことの寂しさを20分あまり話していたのですが、彼はどうやら私に電話をかけてくる前にも他の会員さんにも電話をしてお話していたそうです。

『おい!そんなに和歌山がいいのなら和歌山に転勤願いを出せや!』
『出してますよ。でも認めてもらえないんです。』
(ってオイオイ。ほんまに出してんのかい・・・。)

私は彼の電話を受けた時点でまだお風呂も入っていなかったし、晩御飯も食べていなかったので、彼に『おい!俺はいい加減風呂にも入りたいし、腹も減ったぞ!』

ようやくY沢さんの電話から開放してもらいましたが、こんなにもお客さんから大切に思っていただけることの有難さを改めて思いました。
ちなみに彼には今も入用のものがあると送料がいるにもかかわらず当店をご利用いただいています。
都会に住んでいるからいくらでも、何でも簡単に手に入るはずなのに。

ん???ということは『元』常連さんではなく、今も立派な常連さんじゃん。
すまんな。常連のY沢君。お前は今もうちの常連やったわ。
これからもしっかり買えよ。いくらでも送るぞ。
あ、そうそう。ただし今回のようなメンタルサービスやいつかのような夫婦問題相談は別料金やで。

9日(金)

若者

先日の火曜日の夜、いつものように帰宅後に犬の散歩に出かけました。

散歩コースの半分くらい歩いたところで、犬がウンチをしそうになったのでサッとお尻の下に紙を敷きその上に犬がウンチをするようにしました。
こうすると簡単にきれいに始末ができて道路を汚さないので私もスッキリします。

散歩中はずっと犬のお尻の穴、つまり肛門を見ています。
ウンチが出そうになると犬の歩く速度が速くなってきて、肛門が微妙に膨らんできたと思ったら、ウンチの姿勢になります。
そこですかさず手に持っている紙を犬のお尻の下に敷くのです。

ところがたまにタイミングが合わずに紙を敷く前にウンチが出たり、ウンチが紙からはみ出てしまう事があります。
こうなると道路をきれいにするのに結構手間取る事があります。

あっ。今日のお話しは犬のウンチじゃなかった。

この日はタイミングよく紙を敷く事ができて、きれいに処理を終え再び歩き出そうとすると前方の踏切のところに若い女性が駆け寄っていきます。
よく見るとその若い女性がしゃがみ込んだところに、もう一人女性が倒れています。瞬間的に若い女性が車で歩行者をはねたのかと思いました。

私が現場に着く前に、今度は通りかかった高校生くらいの男の子の二人連れが若い女性に何やら声を掛けています。
そうこうしている間に私も現場に着くと、男の子の一人が困ったような顔で私に『これって、救急車を呼んだ方がいいんですか?』と携帯電話を片手にたずねてきました。

女性が倒れている状況がわからない私はまず駆け寄った若い女性に『車と接触したの?』と聞くと『わからないです。』
倒れた女性は意識がもうろうとしているようでしたので、男の子に『携帯で救急車呼べる?』と聞くと『ハイ。』と言うので、とりあえず電話してもらいました。

若い女性に『車と当たったような音はした?』と聞くと『わかりらないです』と言うので、気が動転しているのかと思いまずはけが人の救護をすることに。

男の子が救急車の要請電話を掛けてくれたのですが、救急からの負傷者の状況の問い合わせに一回、一回私に問いかけるので、途中で電話を替わり負傷者が起きあがれないようなのでとりあえず来てもらう事にしました。

救急車が来る間に徐々に倒れていた女性の意識がしっかりしてきたので女性にまず『吐き気はない?』『体で痛いところは?』と聞きましたがどうやら本人の申告の限りでは特に異常はないようです。
で、『車と当たったの?』と聞くと『いいえ。近くのお店で飲んで酔って、踏切の横の柵にひっかかって転けた』。

と言う事で事故ではありませんでした。
この時点で若い女性は安心したのか、後をお願いしますと去っていきました。

若い男の子の二人連れと私は一緒に救急車が来るまで待っていました。

途中で何人か通りかかりましたが、途中で通りかかった中年のオッサン。
『どうしたんよ。』と言うので『詳しい事はわからないけど、倒れていた』と言うと、自転車にまたがったままで横でじっと見ていたのですが、『こりゃちょっといかんなぁ』と言いながら行ってしまいました。
手伝う気がないんならサッサと行け!

だれや!なんかあったら『最近の若いもんは・・・』ってしたり顔で言うのは。
今回会った男の子は若いけどたいしたもんや。
手際よく、臆することなく、声を掛け、救急車依頼の電話を掛け、最後までちゃんと見届ける。
若いもんでもしっかりしたのもいるし、年ばっかりくったクソオヤジもいっぱい居てるわ!
ちなみに倒れるほどお酒を飲んでいた女性も50代の感じでした。
オバハン、あんたもそんなに飲むなや。かっこわるい。

思わず私は救急隊員に『この子らがちゃんと通報して助けてあげてくれたんやで』と言いました。
救急隊員も彼らに『ありがとう』と言っていました。

別れ際に私も彼らに『あんたらはほんまにたいしたもんや』『えらいなぁ』と言って、お互いに大きく手を振り合って別れました。
ちょっと照れたような彼らの顔がかわいかった、いや、男前でした。

思わぬハプニングでいつもより散歩に時間がかかってしまいましたが、素晴らしい若者に出会う事ができてとてもうれしくて、妻に話すのを自宅までガマンできずに歩きながら携帯電話で電話して遅くなっている理由と
共に素晴らしい若者の事を話しながら帰り道を急ぎました。

日(金)

改正銃刀法

平成16年9月に阪和高速道で起こったエアガンによる発砲事件を機にエアガンの取り締まりに対する法整備が始まりました。

それまでは金属弾を発射でき、皮膚を貫通する能力のある『空気銃』が取り締まりの対象でしたが、様々な改造用パーツが発売されることで相当な威力でありながら法の規制外と言う事で一部の人は強力なエアーガンを所持する事となっていました。

エアガンメーカーも法規制を受けないようにと日本遊技銃協同組合を結成し、様々な自主規制をしてきました。
が、やはりどこにでもいる『売れればいい』などという道徳観に掛けた極一部のエアガンメーカー、改造パーツについても使うのは消費者の責任とこれまた『売れればいい』式の商売をする者もいました。

こうしてほとんどのメーカーの努力を水泡に帰す輩がいる事で結局すべてのエアガンに対して法の網がかぶせられる事になりました。

私の個人的感想としては『これでよかった』と言うのが正直なところです。

今までも『改造パーツはありますか?』と言うお客様からのお問い合わせに『扱っていません』とお答えすると品揃えの悪い店のように思われました。
私は自分の信念でメーカーの出しているエアーガンで充分楽しんでいただけると思っていましたし、改造パーツを売る事でお客様の要求がどんどんエスカレートする事は十分予想できますからたとえ売り上げになる事はわかっていても売りたくなかったのです。

さて、今回の法規制で『準空気銃』と言う規定ができました。

『準空気銃』とは『空気銃』よりは威力は弱いが人を傷つける可能性のある銃という事で、法的な難しい数字では『銃口より1mの距離に於いて単位面積当たりの威力3.5ジュール/平方センチ』以上の威力がある銃が対象らしいです。

エッ?わからないって?
ならば、『0.2gのBB弾の速度が銃口から1mのところで秒速約99メートルのパワー』以下であれば大丈夫です。

エッ?どうして計るって?
しょうがないなぁ。それでは目安として、1m離れたアルミ缶を貫通させる程度の威力ですが、あくまで目安ですので改造銃の場合は正確に計測した方がいいと思います。

ま、そんなに難しく考えないで下さい。
日本遊技銃協同組合に加盟しているメーカーのエアーガンを改造しないでそのままお使いいただく分にはなんら問題ありませんから。
それでも充分に楽しんでいただけます。

さて、最後に改正銃刀法により『準空気銃』は取り締まりの対象となっています。
取り締まりは『準空気銃』を使用した場合だけでなく、所持しているだけで取り締まりの対象となります。つまり本物の銃と同じ扱いです。
ちなみに所持とは持って出歩くだけでなく、自宅に置いていてもダメですよ。
僕は外に持っていかないから大丈夫と思っている方、本物の銃と同じ扱いですから、たとえ家に置いていても、何かの拍子に警察等に見つかれば『1年以下の懲役、もしくは30万円以下の罰金』ですよ。

『準空気銃』に関する改正銃刀法は昨年の8月21日に施行され、半年の猶予期間をおいて、いよいよ2月21日から本格的に取り締まりの対象となります。
改造銃等、威力を高めた銃を持っている人は今のうちに廃棄処分や元通りに改修するなどして下さい。

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