和歌山の人ならよく知っている『茶がゆ』ですが、私の妻は愛媛県の出身ですので全く馴染みがなく、そのため結婚して以来茶がゆを口にする事はありませんでした。
私の父は奈良県の吉野の出身で、父に言わせると『大和の茶がゆ』と言いますし、和歌山の人に言わせると『紀州の茶がゆ』と言います。
この駄文はご遠方の方にもお読みいただいているので茶がゆをご存じない方の為に簡単に茶がゆの説明をしておきましょう。
とは言うものの私も詳しい事は良く知らないのですが、簡単に言えばまず普通の白粥を思い浮かべていただいて、水の変わりにほうじ茶で炊くのが茶がゆです。
ただし、白粥のようにお米がドロドロに柔らかくなってはダメです。
お粥でありながらご飯粒がしっかりしていて、サラサラッと口に入って食べられなければダメです。
さらに、熱い茶がゆが良いのか、冷たいのが良いのか、お塩を入れるのか、入れないのかなど食べる人の好みと家庭の味という事で茶がゆ論争を繰り広げ出せば収拾がつかないのではないかと思います。
ちなみに茶がゆにサツマイモを入れたイモ茶がゆもまたおいしい。
さて、このところの暑さで食欲がないというにはまだ早いのですが、それでもどうしても口当たりの良いものを食べたくなります。
そんな時ふと子供の頃によく食べた冷た〜い茶がゆが頭に浮かび、妻に茶がゆを作ってみようと提案しました。
そこで作り方をネットで調べてみると、紀州、大和にかぎらず他でも昔から茶がゆを食べる地方はあるようです。
茶がゆの起源や歴史に興味のある方はご自身でネットで調べていただくとして、炊き方を調べるとお米から炊くと書いていますが、素人にはかなり難しそうです。
で、色々と調べるとご飯からでもできない事はないと書いているのを見つけて早速初めての茶がゆに挑戦です。
初めての茶がゆは2週間ほど前に作ったのですが、二人分を作るにはご飯の量もほうじ茶の量も分からず、すべてが手探りでしたのでできる事には出来たものの、それは茶がゆではなく、ほうじ茶で作ったただのお粥でした。トホホホ・・・。
でも失敗の経験というのは貴重です。
昨夜、妻が再度ご飯から作る簡易茶がゆに再挑戦しました。
ご飯を一度水で洗ってヌメリを取って、湧かしたほうじ茶に浸けて軽く火を通したところ、結構サラサラの茶がゆに近いものができました。
これなら結構いけると妻も大満足で、『これからも茶がゆに嵌りそう』と上機嫌でした。
この調子で茶がゆの作り方を色々と研究してくれたら、そのうちおいしい『我が家の茶がゆ』が完成しそうです。
そうすれば食欲のない暑い日は冷やした茶がゆでサラサラッと、寒い日はサツマイモを入れたイモ茶がゆでホコホコに暖まりそうです。
もちろん茶がゆのお供は『垣内みそ店の金山寺みそ』と夏なら水なすの漬け物、冬なら当店が取引をしている問屋さんが毎年末にお歳暮に送ってくれる『広島菜漬』。
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和歌山のプロモデラー『亀井 潤』氏のミニ展示会が開催されます。
亀井潤・アートフィギュア展
場 所 紀の川市 盆栽茶館『ぼのぼの』 649-6418
和歌山県紀の川市久留壁55-2
開催日 2007年6月27日(水)〜 7月9日(月)
開催時間 9:00 〜 18:00
定休日 火曜日
問合せ先 0736−77−0017
亀井氏はテレビチャンピオンのプロモデラー選手権に出場し、決勝戦まで残ったものの惜しくもチャンピオンを逃しましたが、その特異な作品群は司会者も亀井ワールドと呼んで高く評価していました。
今回のミニ展示会では先頃京都のギャラリーで開催した時の新作を含めTVチャンピオン出場時に製作された作品など数点を展示の予定です。
亀井氏の製作するフィギュアはもちろんすべて手作りで、その妖艶さは見るものを引きつけて止みません。
私も2年半前にはじめて亀井氏の作品を見たときには体の中を何かが走り抜けていくような感覚にとらわれました。
私の妻も同じような感覚を感じたそうです。
亀井氏の作品は特に女性の方にウケが言いようですし、会場は喫茶店で女性が喜びそうな甘味もあるようですので、奥様・彼女をお誘い合わせの上ご一緒に行かれてはいかがでしょうか。
模型ではなく、アートと呼ぶにふさわしい作品です。
和歌山の作家でありながら会場の都合などでこれまでもなかなか和歌山では見る機会がありませんでした。
この機会に是非ご覧下さい。
亀井 潤氏のサイト
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